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【Google Tango】購入前に家具をテスト配置できるARアプリWayfair View

2017/03/07
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オンライン家具小売店WayfairのARアプリWayfair Viewで仮想の家具を確認している写真

家具オンライン販売企業、Wayfair(以下ウェイフェア)がGoogle Tango搭載のスマートフォンを利用して、家具などの商品を家に置いたらどのように表示されるを見られるARアプリを開発した。ウェイフェアは店舗を持っていないが、それはネット上の家具屋が、ネット上だけで完結する理由にはならない。

2016年ネット小売店トップ500で24位に入っているウェイフェアは、AR Androidアプリ、WayfairView(以下ウェイフェア・ビュー)をリリースした。このアプリでは商品を実際に家に配置した様子を見ることができる。

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Google Tango搭載のスマートフォン家具配置ARアプリ、Wayfairとは

置きたい場所をタッチするとそこに家具の画像が生成される

ウェイフェア・ビューはウェイフェアの買い物アプリとは別になっており、顧客は商品を3Dで見ることができる。アプリではカメラが起動し、家具を置きたい方向にスマホを向ける。そして家具を置きたいと思った場所、床をタッチすると、商品画像が読み込まれて、画面上には実際に家具が置かれた3Dイメージが表示される。このように説明するのはウェイフェアの研究開発部リーダーのMike Festa(以下フェスタ氏)だ。

近寄れば大きく見えるし、360度ぐるっと見回せる

例えば、買いたいソファーをリビングに置いた時、どのような感じになるのかをスマホ上で見られる。商品に近寄ればソファーが大きくなって見えるし、ぐるっと周りを歩けば様々な角度から商品を見ることも可能だ。もちろん、指でドラッグして別の場所に置いてみることもできる。

「平面の2Dを超えた形で商品を見せる、素晴らしい方法だ」とフェスタ氏は言う。

購入前にメジャーと格闘して寸法を測る必要もなくなる

3D機能(仮想オブジェクトの表示)の便利な点は、購入者が家の寸法を測らなくて良くなる。「ソファーの画像が寸法通りに実際の空間へ収まるので、メジャーはいらない」と、フェスタ氏は述べた。現在ある家具の上にAR画像を重畳表示できる。さらに、複数の商品を配置することも可能だ。例えばダイニングセットなどは、全部を合わせるとどのようになるか見てみたいだろう。仮想オブジェクトは1MB~2MBほどのサイズなので、ネットワーク環境にもよるが、数秒で表示される、とフェスタ氏は語った。

購入したいと思ったらすぐに買い物アプリへ移動可能

もしも商品を購入したいと思ったら「カートに入れる」ボタンをタッチすれば、ウェイフェア買い物アプリの購入画面に飛ぶことができる。いずれはこうしたアプリ間の行き来をなくしたいと同社は語っているが、現時点ではTangoがまだ主流ではないため、別アプリにする方が良いと判断した。ウェイフェアの買い物アプリはすでに350万ダウンロードに達している。

現在アプリで3D画像が見られる商品は約3,000点

現在、WayfairViewでは約3,000種類の商品がAR表示で見られる。しかし、それはウェイフェアが扱っている約700万種類もある商品のほんの一握りだ。今年中に1万種類程度の商品画像が追加できるようにしたい、とフェスタ氏は話した。

アプリの利用にはGoogle Tango搭載の端末が必要

このアプリを利用するには、Google Tango搭載のスマートフォンがAR効果を創り出す。そのため、画面上の仮想物体と距離を測れる深度センサーなどが必要となる。2016年12月、Lenovoが発売した大型スマートフォンPhab 2 Proに搭載され、499ドルで購入可能だ。

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3D画像は商品スキャンとイラストのパターンで作成

この3D画像は2つの方法で作られている。1つ目の方法はウェイフェアが独自に開発した3Dスキャナーを使う方法。ターンテーブルの上に商品を置き、複数のカメラが様々な角度から写真を撮っていく。ターンテーブルを回して、さらにたくさんの写真を撮る。そんな手順を繰り返し、1商品につき平均150枚の写真が撮影される。これでおよそ10分から15分ほどかかる。二つ目の方法は社員が実際に絵を描く方法。商品の複雑さにもよるが、これは大体数時間から数日かかる作業となる。同社は商品によってどちらの手法を取るかを検討する。複雑な形や質感が大事になる商品はスキャンし、角があり、幾何形体に近くて描きやすいものは描く方法を取っている。

3Dスキャンプロジェクトのために、多大な投資をしたWayfair

3Dスキャンプロジェクトに参加したのは6人の社員。1人の開発者がフルタイムでプロジェクトに取り組み、他の5人は手伝いをするような形だ。仮想オブジェクト機能を開発するのに5、6ヶ月かかり、開発のために数台Tango開発キットを購入し、3Dスキャン用にカメラを複数台購入した。

「でもウェイフェアはこの投資にすぐリターンがあるとは思っていない。そのうちこれが一般的な技術となれば、より自信を持ってお客様が商品を購入することができる新しい方法になると思う。実際に家に置かれたイメージが鮮明に見られる」とフェスタ氏は語った。

リリース後、初期は企業向けへの公開

WayfairViewのアプリは企業向け、例えばインテリアデザイナーや供給会社への公開から始まる。フェスタ氏は「企業が仕事用にGoogle Tango搭載の端末を購入してくれる可能性が高い」と述べていた。

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引用元
Wayfair launches an augmented reality app

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