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ARスマートグラス 『EPSON MOVERIO BT-350』を体験レポート

2017/01/27
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第三回ウェアラブルEXPO EPSON ブース

リード エグジビション ジャパン株式会社が主催する第三回ウェアラブルEXPOが2017年1月18日〜20日まで東京ビッグサイトにて開催されました。

ウェアラブル分野では世界最大とされる総合展で、業務改善のためのウェアラブルソリューションから、IoT、AR/VR技術、最新ウェアラブルデバイス開発のための部品・材料まで、ウェアラブルに関するすべてが出展。その中で、ウェアラブルEXPOの会場入り口一番付近にセイコーエプソン株式会社(以下:EPSON社)のメガネ型ウェアラブルデバイス『EPSON MOVERIO BT-350』が堂々とディスプレイ。実際に装着した感想や、説明員から聞いた内容をレポートします。

開催初日の10時に『EPSON MOVERIO BT-300』を装着して、ブースへ訪問。最初に説明員とお会いした時「購入されたのですか?ありがとうございます!」と言っていただけたので、第一印象は良かったです。

1月18日に、スマートグラスを装着して各企業のブースを回ったのは筆者のみでした。工場・整備関係の仕事をしている人が多く訪れている印象で、持っていない人が多かったのかもしれませんが、どこか寂しさを感じます。展示している企業の社員さんがスマートグラスを装着すると、イベントもさらに盛り上がって良くなるのでは、と思いました。

EPSONのウェアラブルデバイスの歴史

エプソンというと、プリンターというイメージが強いですが、実はウェアラブル事業の歴史も長いです。企画の検討を開始した2008年。EPSON社のウェアラブル事業はもうすぐ10年が経過しようとしています。

EPSON社が開発した脈拍機器、GPS機器、モーション機器などもウェアラブル製品として開発しています。

第一世代スマートグラス『BT-100』が2011年11月に発売開始。この時から両眼シースルー型のウェアラブルデバイスを意識しています。重量は240gと『BT-300』の約3倍の重さがあります。見た目はどちらかといとサングラスに近い製品でした。

第二世代スマートグラス『BT-200』『BT-200AV』を2014年1月28日に発表。『BT-100』よりサングラス感がなくなり、メガネっぽさが増して登場しました。2014年5月発売を予定していましたが、製造上の都合のため2014年6月発売に延期しました。

業務用スマートヘッドセット『MOVERIO Pro BT-2000』を2015年9月17日に発売開始。さらに2016年9月29日に独自開発の有機ELディスプレイを採用した拡張現実(AR)スマートグラス、「BT-300」商用モデル「BT-350」業務用モデル「BT-2200」の3モデルを公表しました。

『EPSON MOVERIO BT-350』は『ヒンジ』を改良して掛け心地に変化

実際に『EPSON MOVERIO BT-350』を手にもった時、『BT-300』(69g)より重いと感じました。説明員は「不特定多数の方の顔に対応して装着するために自動調整する『ヒンジ』があります。これで重さは感じなくなります」と述べました。

ヒンジ(英語:hinge)とは、日本語では蝶番(ちょうつがい)と呼ばれ丁番とも書きます。開き戸・開きフタなどの開く建具を支え、開閉できるようにする部品の意味。眼鏡の中で唯一の可動部分です。

いざ装着してみると不思議なことにつけ心地は良かったです。さっきまでBT-300を装着していた時とは違う快適な掛け心地です。しっかりと頭のこめかみ部分にフィットして重量を感じません。かといって、こめかみ部分が痛くなるわけでもなく、自然な掛け心地でした。

『ヒンジ』部分の正式名称はなにかを聞いたところ、説明員は「社内で検討しています。カッコ良いネーミングがあったらその名前を使います」と話していました。

『シェード』部分の変化

視界の明るさを調節でき、太陽の光を遮るシェードも着脱式から固定開閉式にチェンジ。付け替えの手間を減らして、装着の柔軟性を高めています。

『EPSON MOVERIO BT-350』の他部分は『BT-300』とほぼ同じスペック

EPSON MOVERIO BT-350

『EPSON MOVERIO BT-350』は従来モデル『BT-200』に比較すると20%軽量化。さらに、視野の中に映像・情報の境目がなく、視野と一体化したリアルなARを可能にしました。

さらにディスプレイモジュールや、レンズ、導光板の小型化に成功。内蔵カメラを500万画素数へ向上し、よりクリアな視界を提供します。

シースルー型なので、Youtubeや有料の動画配信サービスを利用できます。DJI GOを使用し、ドローンで映し出している映像をリアルタイムで閲覧可能。コントローラーや独自開発のシリコンOLED(Organic Light Emitting Diode:有機EL)ディスプレイを採用している部分などほぼ同じスペックとなっています。

まとめ

EPSON MOVERIO BT-350

2017年2月発売予定の新商品『EPSON MOVERIO BT-350』は『ヒンジ』『シェード』を改良して販売します。これによりさらにつけ心地が増しました。何かを作業するにもどこかに行くにも、長時間装着が可能。『BT-350』はどの体格な方でも装着できる設計になっています。

『BT-350』は、観光ガイドや字幕表示などサービスに組み込まれるような形で開発しています。

今回、ARスマートグラス 『EPSON MOVERIO BT-350』の体験レポートを書いていて先日作成された記事のことを思い出しました。

2017年01月13日に網膜色素変性症(夜盲)患者が『EPSON MOVERIO BT-300』を装着して使ってみた感想を記事として作成。ウェアラブルEXPOのイベントでEPSONの社員さんとお話しする機会をいただき、真っ先にお話しされたことは網膜色素変性症の記事でした。「網膜色素変性症患者が書いた記事を見ました。私達が開発することすべて書いてありました。ありがとうございます。目がしらに熱くなるものを感じました。記事を書いた方を含め、患者さんたちを救いたいです!」とその社員さんは話していました。

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網膜色素変性症患者がARスマートグラス『EPSON MOVERIO BT-300』を使ってみた

網膜色素変性症患者が書いた記事は特に『EPSON MOVERIO BT-300』についてあまり褒めてはいません。どちらかというとマイナス要素が強かった記事です。

記事の内容を真摯に受け止めて、これからもっと良いものを開発しようとする姿勢の方で、向上心があるという印象を受けました。『EPSON MOVERIO BT-300』は、目の病気を患っている人の補助器具として使用できるスマートグラスになると思います。これからもより良いものを作ってほしいです。

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