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ポケモンGOと政府の関係:ARは一般消費者を公共部門に関心を寄せられるか

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ポケモンGOは3週間前に、一見一晩で数百万人のスマートフォン画面を乗っ取り、その心を虜にしてしまった、モンスターを捕まえるモバイルゲームだ。これは、そのほとんどは個人で楽しむものだった従来のビデオゲーム、モバイル技術、そして「現実の」世界の間にある隙間を埋めた、最初のセンセーショナルなデジタルゲームで、技術の世界では、「拡張現実(AR)」ゲームとして知られている。民間企業も公的企業も、このゲームをプレイする大勢の人々に突如対応しなければならないことに気がついた。このゲームでは、「全部ゲット」するために現実の空間を移動しなければならない。あちこち探索する人もいれば、建物等の中に侵入する人もいるのだ。

行政機関の対応

らしくないほど迅速な対応だった。うまく訪問者を受け入れた機関もあるし、的外れなメッセージを出したところもある(ポケモンGOを求人広告に出した米海軍)。ゲームのマップのせいであちこちで不都合が起きたことも明らかになった。このマップを使うと、プレーヤーは特定のホットスポットに行ってアイテムを見つけ、ポケモンマスターになるための冒険を続けることができる。ゲーム内のマップとそのホットスポットは、親会社のNianticの前のゲームのデータに大きく依存していた。このため、その感情的あるいは歴史的重要性についてはまったく考慮せずに自動的にモンスターの出没地を生成し、プレーヤーをワシントン特別区のホロコースト記念博物館やアーリントン墓地のような場所でプレイするよう誘導してしまった。

熱狂は異様に高まり、世界のいたるところから出てきた物語はますます珍妙なものになり、どう考えたらよいのか分からないものが多かった。これは最悪の状態が終わるまで身を潜めてやり過ごすことで無視できるような流行の一つなのか?それとも、最後のプレーヤーがゲームを止めてしまった後でも将来にわたって影響を及ぼすような、トレンドの中で最初に始めたものだけがなしうる大きな変化だったのか?そして、もし後者であれば、行政機関はそれをどのように自分たちに利用することができるだろう?

トレンドに乗じて、熱狂を最大限に利用する

ポケストップをマクドナルドにすることにより、相互の利益UP

このゲームは当初収益源の一つとして企画されたものではなかったが、Nianticは速やかに、従来のポップアップバナーに頼らずにゲームプレイに統合された、広告を出すことができるようにした。プレーヤーがその「ポケストップ」としては不適切な場所を表示できるようにしつつ、ゲームは日本中に何千とあるマクドナルドにポケストップを設置しながら企業のスポンサーシップを試している。その結果、ポケストップがもうすぐアメリカや海外のスターバックスにもできるだろうという噂が生まれた。重要なアイテムを集めたいプレーヤーたちが立ち寄ってくれるだろうという期待は売り上げ増につながるだろうが、このような企業はまだ幸運な偶然の一致を最大限に利用できていない。その代わり、彼らはパートナーシップの強化と、人の通行量を増やすことに積極的だ。そうすることが最も利益をもたらしてくれるだろう。

行政機関は同じことができるのか

国定公園に足を踏み入れると同時に発生するゲーム内のチェックインのような、幸せな偶然にかこつけたプログラムを作ることも行政がやれることの候補の1つだが、行政機関が民間企業のマル秘戦略文書から1ページを選んで、このゲームをきっかけに市民参加やサービス提供を拡張させる方法を見つけることができたらどうだろう?他にもこんなことができるかもしれない。国定公園のシステムがゲーム開発者と提携して、隠された宝石やまだ人気のない観光地にポケストップを移動させて通行量を増やしたり、あるいはスミソニアン博物館がゲームのマップ内に表示される史跡に関してより詳細な説明を書いたり、一時的な興味に過ぎなかったことを学習したり積極的に取り組むべき対象にする現実的な機会に変えるなどだ。おそらく、その価値をヒト・モノ・カネが流れるようになるチャンスの中に見いだすためには思考を大きく変える必要があるかもしれないが、これらのシナリオは、研究する価値がある。

ARは新しい現実なのか

ポケモンGOが生み出した誇大宣伝、カネ、そして会話のすべてに関して、ポケモンGOはすでに効力を失いつつある兆しを見せている。特に、最近このゲームのインターフェースが変更されたことにより、プレーヤーのコミュニティに動揺が広がったこと、そして技術的問題がなかなか解決されないことが他のユーザーをあきらめさせてしまったことも大きい。2週間前の白熱は2016年にとって些細な出来事に過ぎなかったのか?そうならば、この件について、政府機関あるいは誰かが、このゲームあるいはそれに似た製品との関係を変えていたらどんなふうに利益を得ていただろうかを時間をかけて検討しなければならないのはなぜなのか?

大手企業も注目

Google, Apple, Facebookも開発に参戦

好むと好まざるとにかかわらず、ポケモン熱が冷めるのかどうかよりもいつ冷めるのかという問題になったのに、ARそのものは始まったばかりなのだ。AppleとFacebookはすでにARを自社製品に組み入れるための行動を開始している。そしてGoogleは新しいバージョンのGoogle Glassプロトタイプに着手しており、第1バージョン発売から学んだことを盛り込みたいと考えている(偶然にも、ポケモンGOで現在使われている、マップの開発に役立ったゲームであるIngressは、Google Glassに組み込まれた)。

まとめ

ARは瞬く間に新しい領域になりつつある。飽和した携帯電話で収益を上げたいとやっきになっている企業にとってカネになるマーケットだ。バーチャルリアリティのシステムに未来を見ているが、平均的なプレーヤーにとって初期投資のコストは高すぎることも認めているからだ。ポケモンGOの成功と、これほど短期間に製作された数百万ものゲームはひたすらこのマーケットを強化するために役立とうとしている。他の企業はゲームの成功と失敗から学習するだけでなく、以前だったらそのような製品など気にも留めなかったかもしれないのに拡張現実の体験に急に慣れてしまった消費者を利用できるようになる。開発者との関係構築を検討するため、ここで広い心を持ち方針とやり方を変えるなら、行政府は第一段階から次の熱いゲームを具体化し、ゲームが構築する世界に反映された最大の利益を見ることができるだろう。単にプレーヤーを歓迎するだけでなく、速やかに需要に応える環境を作り出すことで、行政府はこのようなプレーヤーを、お互いにメリットのある関係の中で息の長いお得意様や常連客に帰ることができるかもしれない。

Pokémon GoVernment: How Augmented Reality Can Bring the Public to the Public Sector

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産業翻訳者。職業柄、日常的に技術系の最新情報に接しており、その中でもAR技術は情報量が突出しています。