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【CES2017】ODG、スマートグラス R-9を公開

2017/01/14
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ODGブース

1月5日〜1月8日まで開催の世界各国が集まるテクノロジーの展示会、『CES 2017』が米ラスベガスで開催された。

2016年は、HoloLens開発者版のリリースやこれまで絶え間ない噂の出所Magic Leap(以下マジックリープ)から、ポケモンGOとスマートグラスの動向まで、AR/VR/MRはあらゆる所に見られた。2年目の2017年、CESはAR専門フロア Augmented Reality Marketplace(以下ARマーケットプレイス)と呼ばれるARのためのフロアに全セクションを捧げている。

その中で一際目立っていたブース『Osterhout Design Group(以下:ODG)』がスマートグラスODG R-9を展示していた。

Osterhout Design Group:ODGとは

アメリカのサンフランシスコに本社を置くODG(オスターハウト・デザイン・グループ)は、メガネ型スマートグラス開発企業。自社開発の「ODG R-6」は主に軍事関連の施設やNASA(アメリカ航空宇宙局)に提供していた。次モデルの「ODG R-7」はR-6を一般消費者向けに改良。今回展示していたODG R-9はQualcomm(クアルコム)の高機能な Snapdragon 835モバイルプロセッサを使用する。

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2016年12月1日には、メガネ型拡張現実(AR)スマートグラス開発のため、5800万ドルの資金調達をしたと発表した。ODGにとって大きな勝負であり、ARビジョンを実現してスマートグラスを作り上げるレースを示している。

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また2016年12月20日には、大手中国企業と提携し中国へ進出することを明らかにした。提携する企業は、8億人ものユーザーを抱える中国移動通信の子会社、MIGU Video(以下ミグビデオ社)と提携し、スマートグラスを中国で展開する計画を立てている。

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【CES2017】ODGスマートグラス、R-9

ODGデモユニット

ODGは2017年1月3日、2台の拡張現実(AR)スマートグラスを発表した。CES2017にて展示していたQualcomm(クアルコム)の高機能な Snapdragon 835モバイルプロセッサを使用したR-8、R-9スマートグラス。Snapdragon 835プロセッサは、スマートグラスに高機能で良好なバッテリー寿命と、低価格を実現するために役立つ。

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【CES2017】ODGスマートグラス、R-9の性能

ODG R-9スマートグラス

前モデルR-7から視野角は50度と高画角化を実現。前部に付属しているカメラで位置トラッキングが可能だ。1秒間に60フレームまたは120フレームで、1080pで4Kビデオを記録でき、13メガピクセルのフロントカメラを備えている。拡張センサーやカメラ用モジュール拡張スロットも装備。128ギガバイトの記憶容量を持っており、前機種とは性能が進化している。Androidから派生したODG独自のOS、ReticleOSを採用している部分も特徴的だ。

【CES2017】ODGスマートグラス、R-9の重量はわからない

ブースでは円を描くような机の上に均等に配置されている6箇所デモユニットが置かれていた。順番待ちの列はなく、装着したい人だけ体験している人の後ろに並ぶ。デモユニットなので直接手でメガネのように装着できず、どの程度の重さかわからなかった。公式では、ODG R-8の重さは、約4.5オンス(約127g)、R-9の重さは約6.5オンス(約184g)。R-8、127gの例は、日本ハムのシャウエッセンソーセージ。R-9、184gの例は、完熟トマトのハヤシライスソース。その程度の重さ。

【CES2017】ODGスマートグラス、R-9 デモユニットの音の臨場感が抜群

ODG R-9 デモユニット

デモユニットではR-9のメガネのツル・テンプル(耳にかかる横の部分)の部分の代わりにスピーカーがついており、音が流れる仕組みになっている。迫り来るような映画さながらのサウンドだった。

【CES2017】ODGスマートグラス、R-9のレンズを介して見た景色

おまけ【CES2017】ODGスマートグラスシリーズ他のショーケース

ODG ショーケース

ODGが開発した製品一覧。特許取得のレンズも飾ってある。

  • ODG R-7
  • ODG R-8
  • バッテリーパック
  • ODG R-9
  • スマートグラス収納ボックス
  • ヘッドストラップ
  • フォトクロミックシールズ
  • Bluetooheキーボード
  • R-7用鼻パッド
  • 急速充電器

【CES 2017】ODG R-9 まとめ

R-8は1,000ドル未満、R-9は1,800ドルで販売される。比較すると、2016年のR-7スマートグラスは2,750ドル、2015年初頭のR-6スマートグラスは5千ドルだった。R-8はより消費者に親しみやすいバージョンであり、R-9は企業向けに設計されている。

NASAは、スマートグラスR-6を開発したODG社とパートナーシップを協定。スマートグラスを採用により、宇宙飛行士のミッションの管理が楽になるという。飛行士が装着しているメガネの前に情報を送り込むことで、シャトル内の保守・修理業務は非常に効率化でき、ハンズフリーで作業ができる。さらに、飛行士に地上からライブビデオのフィードバックを送り、音声や映像で指示を与えることも可能だ。これにより飛行士がミッションに向けて訓練に費やす膨大な時間を短縮できる可能性がある。

宇宙だけでなく、ハンズフリーでの作業はドライバー、外科医、サイクリング愛好家、電気技師、飛行機のパイロット、軍隊、大工、他さまざまな職種が関わり合う。ARは彼らの仕事を豊かにより簡単にし効率よくすることを目的としている。

Osterhout Design Group
ODG

Consumer Electronics Show
CES

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