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ARメガネ「R-7」、軍事利用基地やNASAに従来モデルの「R-6」を提供したODG社が開発!

2017/05/01
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米国サンフランシスコに本社を置く企業、Osterhout Design Group(訳:オスターハウト・デザイン・グループ、以下:ODG)は、自社開発のARメガネの紹介動画を公開しました。

ODG「R-6」は主に軍事利用基地やNASA(アメリカ航空宇宙局)に提供していましたが、今回紹介するARメガネのODG「R-7」は「R-6」を一般向けに改良したモデルです。

ARメガネ ODG「R-7」

サングラス

元々軍事利用基地やNASAで運用されていたARメガネなので、ODG「R-6」に比べると革新的な部分、特徴的な部分はあまり多くは見受けられません。ですが、ARメガネのODG「R-7」は過酷な環境での運用も想定しているため、他社のARメガネに比べて非常に耐久性が高く、デザインもそれに準じたものとなっています。

視野角は37°で、価格は2,750ドル(約29万円)。マイクロソフト社のHoloLens(ホロレンズ)とほぼ同じ価格ですが、米国軍やNASAと提携して開発していることを考えると同等であるといえるでしょう。しかし、一般消費者の立場からの見解だと、価格はまだまだ割高です。

機能

分厚いメガネ

  • 高精度9軸IMUセンサー
  • 温度センサー
  • GPS(ロシアの衛星測位システムGLONASSにも対応)
  • 11ac無線LAN&Bluetooth4.0(ネットワーク接続や無線接続に適応)
  • ステレオサラウンドサウンドイヤホン
  • 磁気オーディオポート
  • クアルコム、Snapdragon805 2.7GHzクアッドコアプロセッサ
  • 3GB ポップLP-DDR3 RAM
  • 64GBのストレージ
  • 1300mAhリチウムイオン電池(起動時間は24時間程度。ARアプリ開発の場合1~2時間程度持続可能。バッテリパックも用意)
  • 取り外し可能なイヤーフォン
  • デュアルフィードバック

画面の大きさは、65インチのテレビを見ていることを想定したそうです。これらの機器や機能は鉱業や石油生産などの産業で使用されています。

ODG R-7 ボタン

各種コントロールボタンもシンプルでわかりやすい構造です。ARメガネのODG「R-7」は、機能性に優れており、温度センサーや、衛星測位システムを使ったGPSが搭載されています。

  • 3Dステレオスコープデュアルディスプレイ(720p/60fps)
  • 80%透過シースルー
  • リムーバブルフォトクロミックシールズ
  • Blusetooth 4.1(HS、BLE、ANT+)
  • AR用オートフォーカスHDカメラ(1080p/60fps、720p/120fps)
  • 2デジタルマイク
  • USBと充電ポート
  • 磁気ステレオオーディオポート

ODG独自のOS「ReticleOS」を採用

ReticleOS(レチクルオーエス)」は、Android(アンドロイド)ベースのアプリなら動作が可能です。

ODGはARアプリの開発に積極的であり、ゲームエンジンのUnity(ユニティ)を使用してアプリの作成ができます。AR開発用ライブラリVuforia(ビューフォリア)にも対応しており、開発環境は整っているといえるでしょう。

「ReticleOS」は独自のOSではありますが、専用のOSというわけではありません。OSに関していえば、他のARメガネに採用されているAndroid OSなどを使用、選択ができます。

ODG「R-7」を使った宇宙の現場

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、10年前からAR技術に注目し研究を続けていました。ODGのARメガネに注目し提携、ARメガネを採用したという経緯があります。NASAはARメガネによって宇宙開発の現場は劇的に発展すると考えているようです。

  • 宇宙環境下での作業の劇的な効率化(作業の支援など)
  • 宇宙飛行士の訓練の効率化
  • 宇宙環境下でのミッションの難易度の低下

数年前は、どの会社も宇宙環境での運用などということは想定しておらず、グーグル社に打診しても断られている状況でした。そこに手を挙げたのがODGです。最近ではマイクロソフト社との提携が発表されましたが、ODGのARメガネとは違う運用を想定しているのでしょう。

まとめ

AR技術にはどの業界も注目しています。様々な業種が業界の発展のためにARを活用しようとしている状況です。一般消費者からしてみれば、まだまだARという言葉自体が浸透していない状況ではありますが、これからの技術革新で認識が変わるでしょう。

追記
ODGはARメガネを使ってODG「R-7」の画面上で「ポケモンGO」をプレイする動画を公開しました。ODGの説明員は「私たちはゲーマーでありポケモンが大好き。好きだから製作しました」と、コメントしています。

2016年12月1日に同社は、新世代のモバイルVR/ARメガネ開発のため、5800万ドルの資金調達をしたと公表しました。

ドイツのハンブルクに本社を置くViewlicity(ビューシティ社)は、ARメガネのODG「R-7」を使用して、プレーヤーは理想的なパットラインを見ることができる、世界初のゴルフARアプリを開発。

2017年1月3日には、Qualcomm(クアルコム)の高機能な Snapdragon 835モバイルプロセッサを搭載するARメガネを発表。「CES 2017」では、ARメガネ「R-7」を改良したモデルの「R-8」と「R-9」を展示しました。

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