NAB 2016 イベント、Ncam Technologies社のAR技術を公開
2016年イギリスロンドン某所で、NABイベントが開催された。中でもイギリスに本社を構えるNcam Technologies社がプロモーションとして公開した拡張現実(AR)技術がとても良い反響をよんでいる。数々の実績を収めているこのNcam Technologies社だが、今回のARはより素晴らしい作品であったことは間違いない。
マーカーは一切使っていなくカメラに搭載されているセンサーのみで表現している。
Ncam Technologies社の拡張現実(AR)技術
Ncam Technologies社の拡張現実(AR)技術、スポーツカーが見えるように
PHOTOREALISM(意味:写真のように描画する)。緑を基調としたスポーツクーペのようなスポーツカーが画面の前に現れる。すると、次のシーンでは男がカメラでなにかを撮影している様子が映し出される。カメラを持った男は現実的に車がそこにないのは承知で、そのカメラが現実を拡大していかにもそこに車があるように見せている。車が現実に存在しない。しばらくして左の運転席へカメラが近づいていく。カメラが運転席の窓へ直撃しそうだ。そのとき、窓をすり抜けて運転席の中が撮影された。ここで本物の車がなかったことが証明された。助手席のシートや車のハンドルなど事細かに表示している。
Ncam Technologies社の拡張現実(AR)技術、雪山と融合
DEPTH KEYING(意味:深層デジタル変調)。画面に雪が降っているのがわかる。雪山のようだ。次に周りに緑色のシートが壁を覆っている。よく映画撮影などにCGとして使われていそうな、空間だ。そこに人が歩き出す。するとさっきの雪山と人が混合しているように見える。しかもカメラを通してリアルタイムでだ。雪は降っているが合成しているので、雪は人にかからないのはもちろんだ。しかし、半袖という点では少しリアルさに欠ける。せめて、長袖にして欲しかった。
Ncam Technologies社の拡張現実(AR)技術、光がリアルタイムで反映
REAL-TIME RELIGHTING(意味:リアルタイムで光を)。盆栽があらわれる。光を青、緑、黄、赤色に変化している。実はこれは本物の盆栽に見えて、本物の盆栽ではない。要するに、今そこに現実に存在しないのだ。男が光をあてると、盆栽に光と影が映し出される、すごいAR技術だ。しかもこれは映像を編集していなく全てリアルタイムでだ。
Ncam Technologies社の拡張現実(AR)技術 まとめ
このようにAR技術はリアルタイムでかつ3Dで反映し、一部をよりリアル(現実に見ているかのよう)にしている。Ncam Technologies社は他企業と違って、かなり現実を見ているかのようなAR技術であった。
- 区別がつかないくらいリアル
- 光を当てても問題ない
と言う長所もあるが、一方短所もある
- カメラが大きい
見たところ、テレビで映像を流す用のカメラのようであった。映像処理に必要な部分ではあるが、携帯電話も最初はノートパソコン並みに大きかったが、よりコンパクトになりより軽量化し、今はポケットに入るくらいのサイズである。このAR技術も最初は大きい機材を使うが、後々、機材が小さくなりかつ、軽くなっていくことだろう。今後の活躍を期待したい。
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