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Kudan、ジグソーが共同開発する自動車AR認識システムがすごい

2017/01/16
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英国のKudan Limited(以下Kudan)は東京都港区に本社を置くジグソー株式会社との、共同開発プロジェクト、JIG-SAW-Kudan Augmented Reality Transcendenceを開始したことを公にした。内容は、自動車やドローンなどに搭載可能なカメラ画像データのAR自動認識(センシング)と、自動制御・画像補正の実用化に向けたものである。

Kudanとは

Kudanは、AR技術及びARエンジン・スマートデバイス向けARプラットフォームの運営を行っている。その独自の先進的なARエンジン技術が、特に欧州で注目されている会社だ。

ジグソー株式会社とは

ジグソー株式会社は、人工知能制御による IoT データコントロール及び、ロボット型ソフトウエアモジュール群による全自動 IoT プラットフォームのクラウドなどを提供している。システム監視やシステム運用全般のトータルサポートを行っている、国内唯一の次世代総合システム運用会社でもある。

この共同開発でジグソー株式会社は、同社オリジナルの人工知能Z14βとの自動接続による画像データ認識及びデータフィードバックを活用し、Kudanと共に新たな可能性を生み出そうとしている。

IoTとは

ジグソー株式会社の取り扱っているIoTとは、モノのインターネットとも呼ばれている。

モノのインターネット(Internet of Things、IoT)は、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。それによる社会の実現も指す。「物のインターネット」と表記された例もある。

Kudan、ジグソーが共同開発する自動車AR認識システム

Kudan、ジグソーが共同開発する自動車AR認識システム、ナビゲーションと状況

画面向かって右側には、ナビゲーションシステムが起動していることを示す文章が表示されている。

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左側には、現在のシステム使用状況が円グラフで表現されている。車線位置もハイライトで強調されており、非常に認識しやすくなっているのが分かるだろう。車線に対して垂直に引かれている線は、車間距離を示すものだと思われる。

Kudan、ジグソーが共同開発する自動車AR認識システム、走行位置

隣の車線を走行する自動車が視界に入った。すると、自動車を囲むように四角形がすぐさま表示された。VEHICLE(車両)の文字の下には、車線と番号が振られている。一番左側の車線はlane L(Light)+3、その隣はlane L+2、そして右側の車線はlane R(Right)+1。このように、車が走行している位置まで表示されるため、一目で理解できるのだ。

Kudan、ジグソーが共同開発する自動車AR認識システムの通行人

青信号が映るが、きちんとSIGNAL PROCEED(前進)と表示されていることも見て取れる。道路脇の通行人と思しき人影にも、かなり早い段階で表示がされている。

Kudan、ジグソーが共同開発する自動車AR認識システム まとめ

AR自動認識の性能は極めて高く、画面に表示される情報は簡潔で分かりやすい。とてもクールな印象を受けた。

特に夜間の運転が事故を誘発しやすい要因としては、対向車や標識、何よりも歩行者を捕捉しづらいことにある。このように車線を強調したり、歩行者の存在を知らせたりしてくれるシステムがあれば、より安全な走行を実現できるだろう。また、このシステムを通してデータを収集することで、交通事故の原因を探ることも可能になるのではないだろうか。

JKARTは、自動車だけではなく、ロボットやファクトリーオートメーション全般に搭載可能なシステムを目指しているという。今後ロボットにも活用されれば、人間が足を踏み入れることのできないような災害現場での救助や、深海の探査にも大いに役立つことが想像される。工場でも、作業の効率化が期待できそうだ。

AR技術の広がりは、今後も様々な分野に進化をもたらすことだろう。だが技術が成長していくのと同時に、我々自身にできることは何なのかということも、考えていかねばならない。

Kudan
Kudan

JIG-SAW
JIG-SAW株式会社

2017年1月16日追記
VR/AR、IoT、ロボット工学、人工知能アプリケーションのための三次元認識や画像認識技術を提供する世界的なコンピュータビジョン技術会社Kudanは2016年10月某日、日本のHakuhodo(以下 博報堂)グループの博報堂プロダクツとパートナーシップを締結したと発表した。

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