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テレパシー・ウォーカー開発企業、テレパシージャパンの須藤悟氏にインタビューしてきた

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須藤悟

単眼スマートグラスのTelepathy Walker(以下:テレパシー・ウォーカー)開発企業、株式会社テレパシージャパンのマーケティングマネージャーの須藤悟氏にインタビューしてきた。上記写真が須藤悟氏。

株式会社テレパシージャパンは2013年7月に創業された。米グーグルが眼鏡型ウエアラブル端末「Google Glass(グーグルグラス)」の開発を進めていたこともあり、世の耳目を集めた。

テレパシー・ウォーカーの名前の由来

  • 佐藤雄一

    テレパシー・ウォーカーの名前の由来を教えてください。

  • 須藤悟

    まずTelepathyという社名ですが、「離れた人同士を繋げる」という思いを込めて付けられています。テレパシー・ウォーカーは簡単に持ち運びをしながら、コミュニケーションのツールとして、色々な人にカジュアルに使ってもらえるデバイスを目指しております。またウォーカーという名前ですが、ハードウェアとして最大の特徴である「屋外を歩きながら、綺麗な映像を楽しめる」という当社独自技術の特徴を表す言葉として選びました。

テレパシー・ウォーカーの一番の長所と短所

須藤悟

  • 佐藤雄一

    テレパシー・ウォーカーの1番の長所は何でしょうか?

  • 須藤悟

    小型・コンパクトでオールインワンの形にまとまっているというのが1番の長所です。また、左右両方の目に利用できます。スマホの画面が横になるのと一緒で、ローテーションを検出して右についてるのか、左についてるのかを判定できます。ネットワークにつながっていると、例えばサーバーにデータ飛ばして音声認識もできます。

  • 佐藤雄一

    では短所は何でしょうか?

  • 須藤悟

    小さくまとめたが故に、バッテリーの容量も小さいので、電源の制約事項があるところが短所と思います。

バッテリーの持ち時間と発熱性

テレパシー・ウォーカーの先端部分

  • 佐藤雄一

    バッテリーは何時間ぐらいもちますか?

  • 須藤悟

    使っているアプリケーションによりますが、Bluetooth ONでディスプレーを表示するアプリだと1時間程度の稼働です。Wi-Fiとカメラをオンにした状態で双方向通信をすると、より短くなります。常時使い続けるというよりも、必要な時に使う。それ以上継続して使う場合には、モバイルバッテリーをつないでいただくと、その容量分で使えます。市販品で半日から一日もつものが簡単に手に入ります。

  • 佐藤雄一

    使っていると熱くなりますか?

  • 須藤悟

    本体自体は熱くなります。オールインワンで全部の機能をこの中に入れ込んでしまっているので、スマートフォン同様、一定の熱の問題はどうしても発生します。ただし、当然工夫をしていて、本体自体が直接地肌に触れる様なデザインではなく、アタッチメントを通して離れた状態で使用する構造になっています。このため直接人体に対する影響というのはないですね。

浅草花やしきにテレパシー・ウォーカーを提供した理由

テレパシー・ウォーカーと浅草花やしきのパンフレット

  • 須藤悟

    花やしき様は日本の最古の遊園地で160年という歴史があります。最古ということは、当時もっともイノベーティブなことを一番に行ったわけです。連綿たるイノベーションの歴史のある中で、最新のスマートグラスを使うというアプローチを気に入っていただきました。ちなみに、花やしきの「ブラ坊アプリ」は、言語を4言語選べるようになっていて、その国の言葉に合わせてムービーが4種類、言語別に用意されています。

  • 佐藤雄一

    すべて購入していただいたのですか?

  • 須藤悟

    もちろん、ご購入していただきました。

  • 佐藤雄一

    以前、花やしきで、受付の棚に入っていたテレパシー・ウォーカーを見たんですけど、すごいストックがあったんでどのぐらい買ったのかなと。

  • 須藤悟

    人気の観光地ですので、お客様がたくさん来ても、常時貸し出せる数をご購入いただきました。

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テレパシー・ウォーカーはどのようなツールに使えますか?

須藤悟

  • 須藤悟

    スマートフォン同様OSはアンドロイドで動いていますので、インストールするアプリケーションによって様々な使い方ができます。例えば、今回の花やしき様の「歴史散歩」はビーコンと連動して、ビーコンのエリア内に入るとウォーカー上のディスプレイにその場所の情報がムービーで流れるというアプリケーションになっています。他にも、デバイスをつけている人が今何処にいるかを把握、記録をしたり、どこの方向を見ているのかが分かるセンサーも入っていますので、その人が立っている場所と見ている方向までわかります。Wi-Fiとカメラを使って、その人が今見ている映像を離れた人にまるでテレパシーのように届ける、そういう通信コミュニケーションツールとしての使い方もできます。

開発で苦労したところ、楽だったところ

須藤悟

  • 佐藤雄一

    開発で1番苦労した事って何かありますか?

  • 須藤悟

    開発は未だ発展途上なので、まだまだ課題は出て来るかと思いますが、例えば先ほどの熱の問題でしょうか。一定の温度に達するとアラート表示するシステムが入っていますが、その温度内に収まる様にアプリケーションを動かすというチューニングが必要になってきます。つまり、しっかりとアプリケーションで温度管理をしながら動かすっていうひと手間がのが必要です。

  • 佐藤雄一

    では、開発で1番楽だった事はありますか?

  • 須藤悟

    元々、このウォーカーを作る前の段階でジャンパーという製品を出してます。ジャンパーで基礎技術を完成させ、かつ、ある程度共通の部品を使っており、組み上げる部分のノウハウもジャンパーをベースにしてるので、その部分は少し楽ができていますね。

テレパシー・ウォーカーのおすすめアプリは?

  • 佐藤雄一

    テレパシー・ウォーカーを使って、アンドロイドアプリの開発が出来ると思うんですけど、今どの様なアプリがオススメですか?

  • 須藤悟

    テレパシー・ウォーカーを使ったアプリでしたら、例えば「ARrowNavi」というアプリケーションがあります。「ARrowNavi」をベースにしたアプリケーションは、これからどんどん機能が追加されて精度が上がっていくと思います。そのほかもスマートフォン同様、アプリ開発をし、当社アプリマーケットから配布できるので、面白いアプリがどんどん生まれつつあります。

  • 佐藤雄一

    ARrowNaviはどの様なアプリですか?

  • 須藤悟

    目的地を音声で設定をすると、その目的地に向かって、どちらの方向に進んだらいいか矢印で誘導してくれるというアプリケーションです。

他テーマパーク・企業への導入について

須藤悟

  • 佐藤雄一

    他テーマパークへ導入できそうですか?

  • 須藤悟

    「ARrowNavi」の機能をベースにして、インバウンド向け観光ガイドなどのサービスを対象にしていきたいなと考えています。将来的に位置情報の精度が上がれば、ジオタグにAR表示も可能です。歩きながら近くのお店の情報も取得できるようになるはずです。

  • 佐藤雄一

    花やしき以外の企業へ提供するという事はお考えでしょうか?

  • 須藤悟

    エンターテイメント向けの利用を今のアプリと組み合わせて提供するようなことを随時行っています。

テレパシー・ウォーカーの特性

  • 佐藤雄一

    テレパシー・ウォーカーは水に強いですか?また、防水機能はついていますか?

  • 須藤悟

    防水、防塵っていうIP規格があるのですが、まだ取得はしていません。いわゆる一般の防水、防塵をしていないスマホと同じ様な位置づけで考えていただければと思います。

  • 佐藤雄一

    耐久性はどうですか?

  • 須藤悟

    この小ささにまとめているので、重量自体は単体で57gなんです。但し、スマホと違って、平らな板の形状ではないので、この先端の部分は構造上弱点ではあります。例えば1mくらいの高さから落ちたりすると、割れるような可能性はあります。

テレパシー・ウォーカーの次の開発

佐藤雄一がテレパシー・ウォーカーを掛けている写真

  • 佐藤雄一

    テレパシー・ウォーカーは単眼用だと思うんですけども、両眼シースルーのようなメガネ型にする予定はありますか?

  • 須藤悟

    屋外で実際に使えるデバイスとしてずっと製品デザインをしてきているので、当面は単眼で頑張っていきます。単眼の特徴は、両眼よりも圧倒的に広い、視野を確保する事ができ、「ハンズフリーで実際に行動しながら」装着できることです。この大きなメリットを活かして引き続き屋外向け製品の開発をやっていきたいですね。

  • 佐藤雄一

    テレパシー・ウォーカーの、次の開発は何か考えてますか?

  • 須藤悟

    秘密です。でも次機種の開発の企画をまとめているところです。

スマートグラスの需要について

  • 佐藤雄一

    今後スマートグラスの需要は、どう思いますか?

  • 須藤悟

    スマホの次に来るデバイスとしてスマートウォッチ、それからスマートグラス必ず上がってくると思っています。Apple Watchが出た事によってスマートウォッチは認知度も上がってきていて、これからもマーケットの一定量は押さえていくと思います。その次に来るものとしては、当然メガネ型デバイスだと考えています。今年ARの認知度が大きく上がったこともあり、今後2年、3年くらいで大きな市場がく出てくると確信してます。

今後の展開について

  • 佐藤雄一

    今後テレパシージャパンとして、どのような展開をする予定でしょうか?

  • 須藤悟

    単眼のスマートグラスというジャンルで、ナンバーワンを取りたいです。単眼メガネのポジションを担うかたちで頑張ってバンバン攻めていきたいなと思います。

最後に

  • 佐藤雄一

    最後に、弊サイト訪問者におっしゃっておきたい事はありますか?

  • 須藤悟

    純国産のスマートグラス、テレパシー・ウォーカーをぜひ手にとって、触ってみていただきたいです。

開発デバイス
Telepathy Walker

開発企業
株式会社テレパシージャパン

Telepathy Walker インタビュー

國士舘大学体育大学武道学科卒→商社→セブ留学→独学でWebを勉強→GET AR管理人。ARの可能性に興味をもち、AR大好きな人。語彙はないが、情熱はある人。

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