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単眼型デバイス、「テレパシー・ウォーカー」開発企業にインタビューしてきた

2017/03/02
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須藤悟

単眼スマートグラスのTelepathy Walker(以下:「テレパシー・ウォーカー」)開発企業、株式会社テレパシージャパンのマーケティングマネージャーの須藤悟氏にインタビューしてきました。
上記写真が須藤悟氏。

同社は2013年7月に創業。
米グーグルが眼鏡型ウエアラブル端末「Google Glass(グーグルグラス)」の開発を進めていたこともあり、世の耳目を集めました。

「テレパシー・ウォーカー」の名前の由来

──「テレパシー・ウォーカー」の名前の由来を教えてください。

須藤氏 まずTelepathyという社名ですが、「離れた人同士を繋げる」という思いを込めて付けられています。「テレパシー・ウォーカー」は簡単に持ち運びをしながら、コミュニケーションのツールとして、色々な人にカジュアルに使ってもらえるデバイスを目指しております。またウォーカーという名前ですが、ハードウェアとして最大の特徴である「屋外を歩きながら、綺麗な映像を楽しめる」という当社独自技術の特徴を表す言葉として選びました。

長所と短所

──「テレパシー・ウォーカー」の1番の長所は何でしょうか?

須藤氏 小型・コンパクトでオールインワンの形にまとまっているというのが1番の長所です。また、左右両方の目に利用できます。スマホの画面が横になるのと一緒で、ローテーションを検出して右についているのか、左についているのかを判定できます。ネットワークにつながっていると、例えばサーバーにデータ飛ばして音声認識もできます。

──では短所は何でしょうか?

須藤氏  「テレパシー・ウォーカー」は小さくまとめたが故に、バッテリーの容量も小さいので、電源の制約事項があるところが短所と思います。

バッテリーの持ち時間と発熱性

──バッテリーは何時間ぐらいもちますか?

須藤氏 使っているアプリケーションによりますが、Bluetooth ONでディスプレイを表示するアプリだと1時間程度の稼働です。Wi-Fiとカメラをオンにした状態で双方向通信をすると、より短くなります。常時使い続けるというよりも、必要な時に使う。それ以上継続して使う場合には、モバイルバッテリーをつないでいただくと、その容量分で使えます。市販品で半日から一日もつものが簡単に手に入ります。

テレパシー・ウォーカーの先端部分

──使っていると熱くなりますか?

須藤氏 本体自体は熱くなります。オールインワンで全部の機能をこの中に入れ込んでしまっているので、スマートフォン同様、一定の熱の問題はどうしても発生します。ただし、当然工夫をしていて、本体自体が直接地肌に触れる様なデザインではなく、アタッチメントを通して離れた状態で使用する構造になっています。このため直接人体に対する影響というのはないですね。

浅草花やしきに提供した理由

──なぜ浅草花やしきに「テレパシー・ウォーカー」を提供しましたか?

須藤氏 花やしき様は、日本の最古の遊園地で160年という歴史があります。最古ということは、当時もっともイノベーティブなことを一番に行ったわけです。連綿たるイノベーションの歴史のある中で、最新のスマートグラスを使うというアプローチを気に入っていただきました。ちなみに、花やしきの「ブラ坊アプリ」は、言語を4言語選べるようになっていて、その国の言葉に合わせてムービーが4種類、言語別に用意されています。

テレパシー・ウォーカーと浅草花やしきのパンフレット

──すべて購入していただいたのですか?

須藤氏 もちろん、ご購入していただきました。

──そうですか。以前花やしきのエンジョイカウンターの受付奥の棚に入っていた、「テレパシー・ウォーカー」を見たんですけど、すごいストックがあったんでどのぐらい買ったのかなと。

須藤氏 人気の観光地ですので、お客様がたくさん来ても、常時貸し出せる数をご購入いただきました。

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どのようなツールに使えるか

──「テレパシー・ウォーカー」は、どのようなツールに使えますか?

須藤氏 スマートフォン同様OSはアンドロイドで動いていますので、インストールするアプリケーションによって様々な使い方が可能です。例えば、今回の花やしき様の「歴史散歩」はビーコンと連動して、ビーコンのエリア内に入るとウォーカー上のディスプレイにその場所の情報がムービーで流れるというアプリケーションになっています。他にも、デバイスをつけている人が今何処にいるかを把握、記録をしたり、どこの方向を見ているのかが分かるセンサーも入っていますので、その人が立っている場所と見ている方向までわかりますね。Wi-Fiとカメラを使って、その人が今見ている映像を離れた人にまるでテレパシーのように届ける、そういう通信コミュニケーションツールとしての使い方もできます。

須藤悟

開発で苦労したところ、楽だったところ

──開発で1番苦労した事って何かありますか?

須藤氏 開発は未だ発展途上なので、まだまだ課題は出てくるかと思いますが、例えば先ほどの熱の問題でしょうか。一定の温度に達するとアラート表示するシステムが入っていますが、その温度内に収まる様にアプリケーションを動かすというチューニングが必要になってきます。つまり、しっかりとアプリケーションで温度管理をしながら動かすっていうひと手間が必要です。

須藤悟

──では、開発で1番楽だった事はありますか?

須藤氏 元々、このウォーカーを作る前の段階でジャンパーという製品を出しています。ジャンパーで基礎技術を完成させ、かつ、ある程度共通の部品を使っており、組み上げる部分のノウハウもジャンパーをベースにしているので、その部分は少し楽ができていますね。

おすすめのアプリは?

──「テレパシー・ウォーカー」を使って、アンドロイドアプリの開発が出来ると思うのですが、どの様なアプリがオススメですか?

須藤氏 「テレパシー・ウォーカー」を使ったアプリでしたら、例えば「ARrowNavi」というアプリケーションがあります。「ARrowNavi」をベースにしたアプリケーションは、これからどんどん機能が追加されて精度が上がっていくでしょう。そのほかもスマートフォン同様、アプリ開発をし、当社アプリマーケットから配布できるので、面白いアプリがどんどん生まれつつあります。

──ARrowNaviはどの様なアプリですか?

須藤氏 目的地を音声で設定をすると、その目的地に向かって、どちらの方向に進んだらいいか矢印で誘導してくれるというアプリケーションです。

他テーマパーク・企業への導入について

──他テーマパークへ導入できそうですか?

須藤氏 「ARrowNavi」の機能をベースにして、インバウンド向け観光ガイドなどのサービスを対象にしていきたいなと考えています。将来的に位置情報の精度が上がれば、ジオタグにAR表示も可能です。歩きながら近くのお店の情報も取得できるようになるはずです。

須藤悟

──花やしき以外の企業へ提供するという事はお考えでしょうか?

須藤氏 エンターテイメント向けの利用を今のアプリと組み合わせて、提供するようなことを随時行っています。

特性

──「テレパシー・ウォーカー」は、水に強いですか?また、防水機能はついていますか?

須藤氏 防水、防塵っていうIP規格があるのですが、まだ取得はしていません。いわゆる一般の防水、防塵をしていないスマホと同じ様な位置づけで考えていただければと思います。

──耐久性はどうですか?

須藤氏 この小ささにまとめているので、重量自体は単体で57gなんです。但し、スマホと違って、平らな板の形状ではないので、この先端の部分は構造上弱点ではあります。例えば1mくらいの高さから落ちたりすると、割れるような可能性はあります。

次の構想

──「テレパシー・ウォーカー」は、単眼用デバイスですが、両眼シースルーのようなメガネ型を開発する予定はありますか?

須藤氏 屋外で実際に使えるデバイスとしてずっと製品デザインをしてきているので、当面は単眼で頑張っていきます。単眼の特徴は、両眼よりも圧倒的に広い、視野を確保する事ができ、「ハンズフリーで実際に行動しながら」装着できることです。この大きなメリットを活かして、引き続き屋外向け製品の開発をやっていきたいですね。

佐藤雄一がテレパシー・ウォーカーを掛けている写真

──「テレパシー・ウォーカー」の、次の開発は何か考えていますか?

須藤氏 秘密です。ですが、次機種の開発の企画をまとめているところです。

スマートグラスの需要について

──今後スマートグラスの需要は、どう思いますか?

須藤氏 スマホの次に来るデバイスとしてスマートウォッチ、それからスマートグラス必ず上がってくると思っています。Apple Watchが出た事によってスマートウォッチは認知度も上がってきていて、これからもマーケットの一定量は押さえていくと思います。その次に来るものとしては、当然メガネ型デバイスだと考えています。今年ARの認知度が大きく上がったこともあり、今後2年、3年くらいで大きな市場が出てくると確信しています。

今後の展開について

──テレパシージャパンとして、今後の展開について教えてください。

須藤氏 単眼のスマートグラスというジャンルで、ナンバーワンを取りたいです。単眼メガネのポジションを担うかたちで頑張ってバンバン攻めていきたいなと思います。

最後に

──最後に、弊サイト訪問者におっしゃっておきたい事はありますか?

須藤氏 純国産のスマートグラス、「テレパシー・ウォーカー」をぜひ手にとって、触ってみていただきたいです。

──ありがとうございました。今後のご活躍をお祈りします!

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