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Inglobe Technologiesが語る、Industry4.0時代におけるARの役割

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Inglobe Technologiesが語る、Industry4.0時代におけるARの役割

イタリアに3社展開するARソリューションリーディングカンパニー、Inglobe Technologiesは2016年7月、最先端技術の一つであるIndustry4.0時代におけるARの役割についての情報を公開した。Industry 4.0にまつわる議論は、世界中の多くの役員達を巻き込んでいる。だが彼らが、このトレンドの持つ、企業にとっての潜在的な利点を認識しているという訳ではない。企業がIndustry 4.0について話す前に取り組むべき課題がある。

Industry4.0とは

インダストリー4.0(ドイツ語ではIndustrie 4.0) は、ドイツ政府が推進する製造業の高度化を目指す戦略的プロジェクトであり、情報技術を駆使した製造業の革新の事を差す。現在ドイツの電子機器メーカーや自動車メーカー、IT・通信企業が中心となり、「スマートファクトリー」つまり「自ら考える工場」を目指して機器の開発やビッグデータの扱い・標準化について取り組んでいる。

工場を中心にインターネットを通じてあらゆるモノやサービスが連携することで、新しい価値やビジネスモデルの創出を目指した取り組みであり、ドイツに限らず、北米や日本にもその考え方が波及しており、米国では「インダストリアルインターネット」として同様の取り組みがなされている。

産業分野に関わる人々は、現場で何かしらの大きな変化が起こることを感じてはいる。だがそれが何か・いつ起こるのかについては明確には知らないのだ。

その変化がいつなのかということに関しては、非専門家が理解しているよりも、我々はindustry 4.0の慣行の採用ではるかに進んでいる。非常に多くの投資や、情報処理システムの最終版を試験するための暫定版パイロットプロジェクトの運用が行われている。それは技術の改良のためのプロセスを迅速化させ、企業の成長を促す。

ARの潜在的な応用範囲は非常に広い。また、多くの部門のコストを引き下げるのに有効であるだけでなく、生産プロセスの多様化やパフォーマンスの向上をも証明した。それがARなのだ。

環境における重要な問題点

生産環境におけるプロセスは、オペレーションの非効率化だけでなく、現場で働く技術者たちのリスクを高めてしまうような、いくつかの重要な問題を浮き彫りにする。

  1. ヒューマンエラー:経験豊富な技術者であっても、覚えておくべき手順の情報過多に悩まされ、正確に把握すべきポイントを特定できない可能性があること。
  2. 非効率性:いくつかの実証研究によると、ARのサポートを受けて同じ操作をした場合と比較して、従来の組み立て方やメンテナンス操作はより長い時間を要する。間違った技術、不十分な訓練、運用分析の不足などは、工場内部の非効率性のほとんどを占める。
  3. 費用:繰り返し発生するエラー、誤った手順に起因するコンポーネントへのダメージといった上記すべてが、高い労働力コストの要因となる。

実証研究と、パフォーマンスの向上を示す事実

産業活動におけるARの実用性を探るために、現場では数々の実証研究が行われている。

ある研究では、2つのグループに同じアセンブリやメンテナンスの運用をさせた。片方のグループにはARのサポート、対してもう一方のグループには従来の印刷された説明書を使用させる。そうすることで、2つの技術者のグループのパフォーマンスを比較したのだ。

これらの研究の中で特筆すべき点は、J. Saaski他5名による「ARの製造業における効率化の事例」と、S. J. Henderson, S. Feinerらによる「装甲兵員輸送車の回転砲塔メンテナンスのためのタスクのローカライズにおける、ARの利点」等の研究発表に詳しい。

研究者たちが強調したのは、技術者たちのパフォーマンスが50%まで向上したという点だ。それは、彼らがタスクをより少ないエラーでかつ迅速に実行できる力を、ARが与えることを意味している。また、これらの事実は経済的なメリットも示している。作業にかける余計な時間が減ることで、労働コストが減少することを意味しているのだ。

潜在的な活用シナリオ

ARの活用範囲は本当に広い。メンテナンスやトレーニングなど、製造プロセスのサポートといった特定の製造活動に至るまで、現場で実行できるほぼ全ての操作に適用できる。

これは我々の経験に基づいた、ARの潜在的な活用のシナリオである。

  1. 操作:手順が必要な操作が、ARによってサポートを受けられる。インストール、アセンブリ、機械工具交換などがARを活用することで違いを生むプロセスの一部で、製造を驚くほどスマートにできる。
  2. メンテナンスとリモートアシスタンス:工業系の企業は、メンテナンス作業がどれほど手間取るのかを知っている。機械の操作性をと故障を最低限に保つために、予防保全・事後保全、およびいくつかのケースで予知保全では、多くの人材と財源を配分しているのだ。この文脈においてARは、余計な稼働時間やヒューマンエラーの最小化、保全管理におけるパフォーマンス解析データの送信に極めて有効である。
  3. 教育:特に企業のトレーニングは、多くの現場の技術者たちにとって重要なプロセスである。ARのガイド付きトレーニングモードは、経験豊富な技術者と新米技術者、どちらにとっても非常に有効なものである。
  4. 品質管理:ARのサポートによって、製品が基準に達しているかそうでないかをチェックできる。
  5. 安全管理:ARを活用することで、現場で働くオペレーターや機器のリスクと安全性を管理できる。
  6. デザインと視覚化:この活用シナリオでは、ARが設計段階でのデザインの向上、試作、視覚化を望めるツールであると見込んでいる。
  7. 物流:ARがオペレーターに商品位置を知らせるナビゲーションやピッキング操作中の補給支援サポートをすることで、在庫管理システムと物流管理の効率化が期待できる。

ひとつのプラットフォームですべての管理を

モバイル型・ウェアラブル型プラットフォームでスマートな生産活動をサポートする。プラットフォームは、様々な業界における技術的なプロセスを統合することができる、高度なAR技術を装備している。

インストールとメンテナンスに関するコンテキストやスマート情報を提供するために、現場の技術者たちとビジネスインフラとの間のさらなる効果的なコミュニケーションを実現する。

このプラットフォームは、企業内での主要人物がオブジェクトトラッキング、タスク作成と割り当て、データ分析管理をARで作成・管理することを可能にする。カスタマイズ可能な別々のモジュールモバイルデバイス、スマートグラスそしてスタンドアローン型システムに、IoTソリューションと高度な視覚化/相互作用に統合することができる。

Smart manufacturing using AR in the era of Industry 4.0

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