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今後企業がAR(拡張現実)をビジネスで採用する画期的な7つの方法

2017/01/04
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どんな技術的進歩でも事業を営む新しい方法を作り出すものだが、拡張現実(AR)は特に多様な進歩だ。ARは企業家に日々の企業活動を全体的に向上させる1つの方法を提供する。それが会議の招集であれ商品の紹介であれ、この開発途中の技術は事業運営に関する考え方を改める上で非常に期待できるものだ。

ビジネスニュースデイリーは、ARがすでにどのように職場を変貌させているか、そして近い将来にそれが適用されるいくつかの方法について、数人の業界エキスパートと語り合った。

企業が拡張現実(AR)をビジネスで採用する画期的な7つの方法

1. 拡張現実(AR)のビジネスへの応用

拡張現実(AR)は仮想現実とは別物だ。ARはユーザーに、完全に新しい環境を創造するというより、現実の物理的な環境を視覚的に強調したものを提供する。エキスパートたちはこの技術が、さらにユキビタス的になるにしたがって創造的な利用法が急増するだろうと予測している。

Overitで商品およびユーザーエクスペリエンスの部長を務めるJoe Arcuri(読み、ジョー・アルクーリ)は、「小売業界、たとえばイケアは拡張現実(AR)アプリを使って、顧客がソファが自宅のリビングにおいた場合にどのように見えるか、カラーラグが部屋のデザインにぴったりくるかなど確認できるようにした。このテクノロジーは建設業界にも適用できる。未来の家が土地の上でどんな風に見えるのか、もしくは今の環境にデッキや他の増築部分がどう見えるかが分かるなんてすばらしい」

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AR企業のCrowdOpticの事業開発担当上席副社長、James Kovachによれば、医療部門および体操業界のクライアントの多くが重要なデータ、たとえば医師による患者の血圧のチェックやサッカーコーチによる選手の加速状態の分析などを、1ヶ所の簡単にアクセスできる場所にまとめるためにARを利用している。

「ARは全領域に同じ価値を提供する。ある人が拡張現実(AR)スマートグラスを通して何かを見ているとすると、ARはその人物の役に立つよう前後関係の情報を適合させる。それが患者を治療している医師であれ、事務所にいて何かを学習しようとしているあなたであれ誰であれ」とKovachは続けた。

以上、この万能テクノロジーが現在どのように使用されているか、また人々の事業運営に関する考え方を劇的に変えるために将来どのように進化できるかを紹介した。

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2. 拡張現実(AR)を使って遠隔地との共同作業

ARは地理的に散らばっている従業員を結びつける方法を完璧に変えることができる。チームが会議を召集する場合、遠方にいる従業員はグループから外される、あるいは簡単に注意力をそがれる場合が多い。しかし、ARを使えば、誰もが実際に会議室内にいるかのようだ。会議は遠隔地の従業員にとってより当事者感を感じるものとなり、実際に出席しているメンバーは話し合いに彼らを交えやすくなる。アイコンタクトや表情などの些細なことでも、共同作業における取り組みの効果を高めることができるのは間違いない。

「仕事についていえば、ARは顧客とのコミュニケーション、そして社内でのやり取りがどちらもスムーズに行くことを保証する」と語るのは、Ready Set Rocketの技術担当部長、Gareth Price(以下:プライス氏)。「ARはインターネットをスクリーンの中の存在から私たちの周りの世界の仕組みの一部になるよう変化させた。それは、物理的な存在感を持って企業に利益をもたらす。」

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3. 拡張現実(AR)トレーニング

ARの技術を使った社員トレーニングは、いろいろな感覚を通して没入的かつ双方向的な体験を作り出す。これは通常の講義や単に指示書を読むなどよりもはるかに効果的だ。画面に表示された支持であれ、多層的なグラフィックスであれ、ユーザーは複雑なプロセスを少しずつ見せられる。あるいは特定のタスクに対する指示や指導を与えられる。これらの方法を利用して、ARはトレーニングプロセスの内容を深め、同時にそれを迅速に処理することを可能にする。

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4. 拡張現実(AR)を使って設備の修理

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ARは修理の面でも知識が向上することを保証する。未経験者でも複雑な機械を修理できるのだ。機械の部品を一つ一つ、そしてそれを手に取り修理するためにすべきことを正確に見せることで、ARのオーバーレイは実質どんなものでも修理する過程を一つずつ解説することができる。

プライス氏は次のように語っている。「職場において、ARには前途有望で実用的な用途がある。たとえば、エンジニアは1個の機械に修理情報や温度などのセンサの読取値を重ねた映像を見れる。」

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5. 拡張現実(AR)で商品をアピール

Eコマースが登場したことで一押し商品が特に重要になってきた。ARを使用することで、オンラインで買い物をする人たちは購入を検討している商品を、まるでその場にいるかのように十分に吟味できる。

この目的にARを利用する方法で一つ人気があるのは、見込み客が家具の様々な3Dモデルを自宅に置いて、購入前にその家具がどう見えるかを確認できるようにするソフトウェアだ。買うかどうかを決める間顧客に意志を固めさせるだけでなく、返品を最小限に抑えることでこの会社が将来負担する経費を軽減することにも役立つ。

「ここ数年間、消費者が時間をかけて購入を検討する商品を販売する小売業者やメーカーは、たとえば浴室に新しい流し台を入れるとどのように見えるだろうかを視覚化して、顧客が決めやすいようにする物理的なショールームのようなツールを持っている、あるいは使ってきた。これで明らかなコストと複雑さに関する課題が生まれたし、商品が顧客の自宅で実際にどのように見えるかという意味で顧客とはつながりが切れてしまう」とmarxentのCEO、Beck Beseckerは語っている。

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6. 拡張現実(AR)ツアーとマップ

不動産あるいは美術館のいずれであれ、ARは情報量が豊富でかつ双方向的ツアーを作るのに使用できる。見込み客たるバイヤーが歩いて回るので、家屋の歴史から最近のリノベーションまであらゆることが1つのグラフィックオーバーレイの中で表示できる。美術館の見学者は工芸品または美術品に関するより詳しい情報を見ることが可能になる。不動産の引渡しには、顧客が道路から目を離さなくてもすむように、すばやくかつ効率的に案内するためにマップ上にグラフィックオーバーレイを利用することができる。方向指示に関する能力はARの大きな側面の1つである。

モバイルAR企業Mollejuoの創立者、Joanan Hernandezは、「私たちはテラアイコンと呼ばれるARプラットフォームを持っている。私たちは、お客様がどこかに移動するのに紛らわしい地図を使わなくてすむように、ARの中で目印や関心のあるポイントまでユーザーを案内する。私たちのビジネスモデルは、特に場所を特定したARに広告を打つことだ」と、語っている。

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7. 拡張現実(AR)オフィススペース

ARが提供する特に「未来的な」可能性の1つは、平面的なオフィススペースを作り変える能力だ。具体的なモノは人間と、テーブルやイスなどの耐荷重性家具だけという部屋を想像してほしい。そのほか、壁は打ちっぱなしで窓はない。QuantumRunの社長David Tal氏は「ARならこの部屋を実際に必要な目的に合わせて変身させることができる」と話している。

彼は次のように続けている。「ARを導入することで、狭いオフィススペースはお金をかけないで多機能オフィスになる。これらの拡張現実(AR)スマートグラスをかければ、同僚は空っぽのオフィスを、四方の壁に指で走り書きできるデジタルホワイトボードをかけた部屋としてみることができる。」

さらに、可能性はこれで終わりではない。「声を使ってブレインストーミングのセッション用の部屋を用意したり、ARの壁や調度品を正式な役員室のレイアウトに変えることができる。声で部屋をまたマルチメディアのプレゼンテーションショールームに変えて、最新の広告プランを訪問客に見せることも可能だ」と、付け加えた。

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拡張現実(AR)をビジネスで採用する画期的な7つの方法まとめ

遠隔地と共同作業、ARトレーニングと教育、修理、商品アピール、ARツアーとマップ、ARオフィススペースなど多岐にわたって、紹介してきた。最も需要のあるスマートフォンデバイスを採用するか、新たにヘッドセットなどのデバイスを製作開発するか、今後最も需要のあるARを活用してもらいたい。

記事元
Augmented Reality Check: Innovative Ways Businesses are Embracing AR

ARニュース ビジネス

産業翻訳者。職業柄、日常的に技術系の最新情報に接しており、その中でもAR技術は情報量が突出しています。

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