GET AR

世界を変えるARニュースメディア

企業がARをビジネスで活用する画期的な8つの方法【事業分野別事例】

2017/03/18
 59488

how-business-use-ar

拡張現実(AR)は企業に日々の活動を、良くさせる方法を提供することができます。それが会議の招集であれ商品の紹介であれ、事業運営に関する考え方を改める上で非常に期待できるものです。

「ビジネスニュースデイリー」は、ARを使用して何ができるかを分野別に事例や活用方法を紹介しています。ARをビジネスで使用する企業にとって、ARは必要不可欠な存在になるでしょう。

企業がARをビジネスで活用する画期的な8つの方法

  1. ARをビジネスへ応用
  2. ARを使って遠隔地にいる人と会議
  3. ARトレーニング
  4. ARを使って設備の修理
  5. ARで商品をアピール
  6. ARで美術館・博物館をガイド
  7. ARマップ
  8. ARオフィススペース

の8つを分野別に分けて解説していきます。近い将来、ARを利用する企業にとって、欠かせないこととなるでしょう。

1. ARをビジネスへ活用

ARはVRとは別物です。ARはユーザーに、完全に新しい環境(仮想空間)を作るのではなく、デバイス画面を通して現実空間に情報を添付したものを提供します。

IKEA ARアプリ

インターネットマーケティングソリューションを提供する Overit(オヴィレット)社のジョー・アルクーリ氏は、「世界最大の家具量販店のIKEA(イケア)は、顧客が家具を自宅のリビングにおいた場合にどのように見えるか、カラーラグが部屋のデザインにぴったりくるかなどをデバイス画面を介して確認できるARアプリを開発しました。このテクノロジーは建築・建設業界(AEC)にも適用できます。将来は一軒家を購入する土地の上で、作られた家がどんな風に見えるのかを端末画面を通して表示できます。もしくは、家の中のデッキや他の増築部分がどう見えるかが分かります。AECだけではなく、小売業界やゲーム業界などといった様々なジャンルに応用できます」と、コメント。

関連記事
ARマーケティングにおける建築・建設業界(AEC)の3つのこと

ストリーミングデバイス開発企業 CrowdOptic(クラウドオプティック)社の、事業開発担当上席副社長、ジェームス・コバッチ氏は、医療業界のクライアントの重要なデータ、たとえば医師による患者の血圧のチェックやサッカーコーチによる選手の加速状態の分析などを、1ヶ所の簡単へアクセスできる場所にまとめるためにARを利用しています。

特殊なサラシを胸に巻いている女性と男性医師

「ARは全領域に同じ価値を提供します。ARスマートグラスを通して人を見ると、その人物の役に立つよう前後関係の情報を適合しARでデバイスのディスプレイに表示。患者を治療している医師であれ、事務所にいて何かを学習しようとしている人であれ、誰であれ可能です」と、コバッチ氏はコメント。

情報を表示するAR技術やテクノロジーが、現在どのように使用されているか、また人々の事業運営に関する考え方を劇的に変えるために、将来どのように進化できるかを紹介しました。

2. ARを使って遠隔地にいる人と会議

ARを活用すると、遠隔で従業員と会議ができます。チームがミーティングを召集する場合、遠方にいる従業員はグループから外される場合が多いです。しかしARを使えば、実際に会議室内にいるかのように、協議をすることができます。ARを用いた会合は遠隔地の従業員にとって、より当事者感を与えるものとなり、実際に出席しているメンバーは話し合いに作業員を交えることがたやすい環境に。アイコンタクトや表情などの些細なことでも、共同作業における取り組みの効果を高めることができるのは間違いありません。

ニューヨーク市を拠点とする広告代理店 Ready Set Rocket(レディ・セット・ロケット)社の技術担当部長のグレース・プライス氏は、「業務についてのARは、顧客とのコミュニケーションや社内でのやり取りがどちらもスムーズに行くことを保証します。」さらに、「ARはインターネットをスクリーンの中の存在から、私たちの周りの世界の仕組みの一部になるよう変化させました。情報をARで表示する画期的な技術は、企業に利益をもたらすでしょう」と、コメントしています。

3. ARトレーニング

ARテクノロジーを使ったトレーニングは、視覚や触覚など色々な感覚を通して没入的かつ双方向的な体験を作り出します。ARトレーニングは授業や講義、指示書を読むよりもはるかに効果的です。画面に表示された指示であれ、3Dグラフィックスであれ、ユーザーは複雑なプロセスをディスプレイ上で少しずつ見ることができます。

ARトレーニングを利用して、練習プロセスの内容を深め、同時に訓練することで作業の感覚を養うことができます。

作業用としても有効ですが、クライミングにも応用が可能です。フィンランドのアールト大学のコンピュータサイエンス学部研究室から誕生したプロジェクト、「ARクライミングウォール」が誕生しています。

インタラクティブなゲームやトレーニングを楽しくするために、グラフィックを使用しモンスターを壁に投影。表示しているモンスターをクライミングしながらタッチすると、ポイントを獲得します。トレーニングしているという感覚はないのかもしれません。自分自身が良い技術を持ったクライマーになるため、子供たちや大人のやる気を引き出させます。クライミングとゲームの両方のスキルが向上することが可能です。

関連記事
AR溶接?スペイン企業がトレーニング用ヘッドセットを開発
ARクライミングトレーニング?壁にモンスターが投影されるシステムを研究開発

4. ARを使って設備の修理

タブレットで修理する箇所がわかるAR技術

ARは設備の修理でも役に立ちます。未経験者や新入社員でも複雑な機械を修繕できるのです。壊れた機械の部品を一つ一つ手に取り、修理するためにすべきことをオーバーレイで端末画面上にARで表示させることで、どんなものでも直す過程を一つずつ閲覧することができます。

グレース・プライス氏は、「職場において、ARには前途有望で実用的な用途があります。たとえば、ディスプレイを搭載したスマートヘルメットを頭部に装着している修理技術者は、機器の修理情報や温度などを特殊なセンサーで読み取り、数値を重ねた映像を目の前の画面にAR表示して見ることができます」と、コメントしています。

5. ARで商品をアピール

Eコマースが登場したことで企業の、一押し商品が特に重要になってきました。ARを使用することで、オンラインで買い物をする人たちは購入を検討している商品を、まるでその場にいるかのように十分に吟味することができます。

ARを利用する方法で人気があるのは、購入前に家具がどう見えるかを確認できるソフトウェアが人気です。見込み客がソファやベッドなどといった家具の3Dモデルをスマート端末を介して表示。自宅に生成した3Dモデルをデバイス画面を通して置くことができます。

購入するかしないかを決める間、顧客に意志を固めさせるだけでなく、返品を最小限に抑えることが期待できるので、会社が負担する配送料や梱包費を削減することにも役立ちます。

ARソフトウェア開発企業 MarxentLabs(マークステント・ラボス)社 CEOのベック氏は、「消費者は長い時間をかけて商品の購入を検討する傾向にありました。例えば小売業者やメーカーは、浴室に新しい流し台を入れるとどのように見えるかを視覚化して、顧客が購入を決めやすいようにするショールームを制作しました。展示室を設置するには、明らかにコストと時間がかかります。ARを活用すればショールームを作ることなく、商品に対するコストと時間を削減でき、顧客の満足度が向上します」と、コメントしています。

関連記事
小売業界マーケティングとAR:Layarが販売戦略のコンセプトを公開
Augmentが予測、2016年小売業界を活性化させる4つの活用法
ショッピング、Eコマースなどに もたらす3つのAR小売マーケティング
VR/ARを活用したシステムで、ショッピング業界が成功を収める5つの方法

6. ARで美術館・博物館をガイド

美術館・博物館などといった施設は、情報量が豊富でかつ双方向的ツアーを作るのに使用できます。見学する人は、工芸品または美術品の、より詳しい情報をスマートデバイスの画面上を介して、ARで見ることが可能です。

デトロイト美術館では、すでにGoogle Tangoに対応したスマホ「Phab 2 Pro」を導入。同デバイスのカメラ機能を用いて、ミイラにスマホをかざすと、端末画面上にミイラの内部構造をARで視覚化することができます。

関連記事
ミイラの体内を見る?Tango対応のスマホをデトロイト美術館に提供

7. ARマップ

モバイルAR開発 Mollejuo(モレジュオ)社の創立者、ジョアンナ・ヘルナンデス氏は、「私たちはTerra Icons(テラアイコン)と呼ばれるARプラットフォームを開発しました。ユーザーがどこかへ移動するときに難しい地図を使わなくてすむように、ARで目印を表示して関心のあるポイントをガイドすることが可能です。私たちのビジネスモデルは、場所を特定したARに広告を打つことが強みと言えます」と、コメントしています。

関連記事
サンノゼ国際空港がGoogleのAR技術Tangoを活用。3Dマップで空港内を快適な空間に

8. ARオフィススペース

ARを提供するときに「未来的な」可能性の1つには、オフィススペースを作り変える能力があります。

想像してください。人間とテーブルとイスだけという部屋があります。その他、壁は打ちっぱなしで窓はありません。

コンサルティング・エージェンシーのQuantumRun(クアントンラン)社長 デイビット・タイ氏は、「オフィスを実際に必要な目的に合わせて、ARで変身させることができます」と、コメント。

同氏は、「ARを導入することで、狭いオフィススペースはお金をかけないで多機能オフィスに変身します。ARスマートグラスをかければ空っぽのオフィスを、四方の壁にマジックペンで走り書きできるデジタルホワイトボードをかけた部屋として、認識することができます」と、述べました。

ARの可能性はこれで終わりではありません。「ARで壁や床、机や椅子などを役員室のレイアウトにチェンジしたり、会議用の部屋に変えたりすることができます。マルチメディアのプレゼンテーションショールームに変えて、最新の広告プランを訪問客に見せることも可能です」と、コメントしています。

関連記事
2016年マーケティング戦略に必携のARモバイル広告ツール導入事例3選
Snap、消費者や企業にメリットが多い、ジオフィルター機能を用いたAR広告の拡大

まとめ

以上、ARをビジネスへ応用、ARを使って遠隔地にいる人と会議、ARトレーニング、ARを使って設備の修理、ARで商品をアピール、ARで美術館・博物館をガイド、ARマップ、ARオフィススペースを分野別に事例や活用方法を紹介しました。ARを使用して多岐にわたってビジネスに活用できますね。

今後需要があるARを応用して消費者、企業問わず多くの人に使ってもらいたいです。

関連サイト
BUSINESS NEWS DAILY(英語)

AR技術・テクノロジー