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高度30,000フィートでHoloLensを使用しても映画視聴可能

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高度30,000フィートでHoloLensを使って「スター・ウォーズ」を観るという動画を公開。一体どういうことだろうと不思議に思う向きもあるかもしれないが、さっそく詳細を見ていきたい。

驚きのリアリティ

高度30,000フィート(おおよそ1万メートルの上空)とは、飛行機が飛行している高度。つまりこの動画では、旅客機の中でHoloLensを使用しているという訳だ。

画面中央にあるウィンドウでは、映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の予告編が放映されている。一見とくに違和感もない光景だが、実はこの予告編が映し出されているウィンドウは、HoloLensによって投影された3Dホログラムなのだ。一瞬、左隣の席でノートパソコンを使用している人が映るので、比較して見てみると、表示されているものが仮想の3Dホログラフィックであることがよく分かるだろう。

高い機能性

さて、いくつか注目したい点がある。まず、映像が実に鮮明な点だ。色の濃いグレーのカーテンに投影しているにも関わらず、である。ウィンドウがくっきりと表示されているため、背景が干渉することがないのだろう。得たい情報を確実に得られるということは、機器を使用する上で最も重要だ。その条件をしっかりと満たしている。

次に、音声が非常にクリアである点だ。機内の環境は、エンジン音などが常に鳴っていたり、両隣から話し声が聞こえたりするため、まったくの無音ではあり得ない。その中でこれだけクリアに音が聞こえるということには、ただただ驚いてしまう。これはHoloLensの3D音響によるものだと思われる。仮想の世界をより身近に感じるための機能として、空間音響が採用されているのだ。

そして、これはすでによく知られているARの特徴とも言えるのだが、ウィンドウをどの角度から見ても破綻しない点だ。HoloLensがストレスフリーな操作性を実現していることが、よく分かる。

特有の機能

なお、中央で映画を映しているウィンドウ以外にも、Store(店)やSettings(設定)といったウィンドウが配置されている。同時に複数のウィンドウを並べて置けることも、HoloLensの特徴ひとつだ。

そして、視線を移動する際には、小さな白い点が動いているのも見受けられる。これは注視カーソルといって、使用者の視線を追跡し、見ている方向の中心を示すものだ。

使用者はウィンドウを移動させる際に、人差し指と親指で選択しているのが見て取れる。これはハンドジェスチャーと呼ばれる動作で、HoloLenが特定のハンドジェスチャーを認識することで、操作が可能になるという仕組みだ。ちなみに、動画の最後にある手のひらを上に向けて広げる動作は、「戻る」という意味を示す。Bloom(咲く)と呼ばれるジェスチャーだ。

まとめ

この動画を少し見ているだけで分かるように、仮想と現実が絶妙にマッチしている。映像の鮮明さから、まるで映画館で作品を鑑賞しているのような趣さえある。それどころか、自分の好きな場所にウィンドウを移動することもできるため、もっと自由に楽しめるかもしれない。つまり、それほど快適な空間を実現する技術が、ARなのである。ARは、より豊かな世界を実現する可能性そのものだ。

何より、HoloLensが高度3000フィートという環境においても高い操作性を実現していることは、非常に興味深い。このような上空でも使用できるということは、いずれは宇宙空間でも役立てることができるのではないかと、様々な想像が膨らむ。

おそらく、ARは今後もますます発展していくだろう。HoloLensも同様に、どんどん進化していくに違いない。

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