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火災現場から人を救助する?消防士が着用するスマートグラス、EPSON MOVERIO BT-200

2017/01/14
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小学校、中学校の時、避難訓練で煙体験ハウスといった煙が充満したビニールハウスの中を歩いたことはないだろうか?煙の中は非常に視界が取りづらく、かつ吸い込むと危険なため、煙が上昇する性質を利用してなるべく姿勢を低くして歩きましょう。と地元の消防士の方が仰っていたのを筆者は覚えている。火事の際、煙で前が見えない事はすべての人に共通しており、それは取り残されてた人々を救助しなければならない消防士であっても同じ。では彼らは前も見えない環境でなぜ救助活動を行えるのか?

消防士が着用するスマートグラス、EPSON MOVERIO BT-200

消防士が着用するスマートグラス、EPSON MOVERIO BT-200の拡張現実(AR)は実用的

煙の中でも人を見分けるためにサーモグラフィーカメラを手に持ち、体温差を利用して倒れている人などを救出するのである。しかし、消防士の救助活動中に片手が塞がってしまうのは火事の現場では消防士自身にも危険が大きい。また、いちいちカメラをかざす場合、倒れている人を見落としてしまうかもしれない。

そんな問題に立ち向かうべく拡張現実(AR)を利用した両手が空く(ハンズフリーになる)スマートグラスの動画だ。ARがどれほど実用的で、夢の様な話ではないことがわかっていただけるはずだ。

消防士が着用するスマートグラス、EPSON MOVERIO BT-200を使いサーモグラフィーをレンズに表示

火事の際、肉眼では煙、炎の影響で、火元がどこなのかわかりづらい。それに対処しようとサーモグラフィーカメラを使用すると今度は片手が塞がってしまい、消火活動ができなくなってしまう。サーマルメガネをかければこのように炎を捉えることができる。では、実際に消防士の方にこのサーマルメガネをかけてもらい、救助活動を行ってもらおう。消防士からみて右下についているカメラの映像をメガネのディスプレイに映す仕組みである。このように、視界のない煙の中でも自然に倒れている人を見つけることができる。プロジェクトマネージャーのMartijn Boschさんは、やがてこのサーマルメガネの機能を消防士のマスクに組み込みたいと語っている。

消防士が着用するスマートグラス、EPSON MOVERIO BT-200 まとめ

視覚の拡張について紹介したが、火事の現場では救助者の助けを求める声を拡張したり、部屋の間取りをメガネのディスプレイに映したりと、様々な機能の拡張にも期待がかかる。

ARという技術は確実に実用化に近くなっており、社会への貢献度もかなり高い。人が情報を得る際、どんな手段を使うかによってその伝わりやすさは大きく変わり、一刻を争う事態では、文書や口頭などでは伝わりづらい時があり、そういった時はそれらの情報を視覚、聴覚などいろいろな現実に拡張して与えてあげることで解決することも多いのではないかと、筆者は考えている。

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EPSON EPSON MOVERIO BT-200 レスキュー

ドイツ語と英語が得意な学生。AR技術に関する記事に携わりながら、自分の新境地を開拓したいと思っています。

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