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Epson社のメガネ型ARスマートグラス、Moverio「BT-300」が登場

2017/01/06
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情報関連機器、精密機器製造企業、Epson社のメガネ型拡張現実(AR)スマートグラス Moverio(以下モベリオ)は、これまでも「BT-100」「BT-200」とバージョンアップを繰り返しながら、我々の生活に新たな楽しみ方を提案してきたシリーズだ。そんな同社がついに、第3世代プラットフォーム「MOVERIO BT-300」が登場した。

有機ELディスプレイや高輝度・高コントラスト、軽量・小型化に成功。アプリもダウンロード可

新モベリオ「BT-300」の特長として挙げられるのは、非常に彩度の高いクリアなイメージだ。これを支えているのは、Epson独自の0.43型超小型高精細カラーシリコン、OLED(Organic Light Emitting Diode:有機EL)ディスプレイ。モベリオシリーズとしても初めての試みだという。高輝度・高コントラストというその特長から、これまでの製品とは一線を画す映像美を体感できるという。

OLEDディスプレイを最適化して光学レンズの小型化などに成功したことで、本体の軽量化をも実現した。先代「BT-200」が88gであったのに対し、こちらは約60g。エクササイズ時に干渉しない快適さも、魅力のひとつだと言えるだろう。ちなみに構成は、本体と、有線接続のコントローラー。トラックパッドとキーで操作する。

先代と同様に、モベリオ専用アプリダウンロードサイトも用意されており、色々な楽しみを追及できそうだ。今秋に商品化を予定しているとのこと。

運動するときは、心拍数やKm測定、レースモードでまるで歩道を走行しているかのような景色が表示される

男性2人がモベリオを装着した状態で、ルームランナーに乗っている。単なるエクササイズをしているだけのように見えて、実はそうではない。モベリオの画面には、BPM(心拍数)やKPH(キロメートル毎時)など、相手に関する情報が表示されていることが確認できる。

右側の男性が、ふいにスピードアップした。その様子を見たひだり側の彼は、RACE MODE(レースモード)に切り替えるため、手のひらを前に出すジェスチャーをした。すると、走行中の景色が表示された。つまり、室内にいながらにして、まるで実際にロードを走行しているかのような感覚を味わえるのだ。

ドローン視点での操縦を可能にし、位置や高度、建物の名称の確認ができる

ドローンを操縦している男性が登場した。装着したモベリオに、射程距離と衛星捕捉、飛行不可ゾーンの確認という項目が表示されている。それぞれの確認が完了できれば、ドローンは無事テイクオフできるのだ。

飛行開始と同時に、カメラがドローン視点へと切り替わった。ドローンが飛んでいる位置と高度が表示されている。まるで、自分が空を飛んでいるかのようだ。ただ景色を楽しめるだけではなく、主要な建物の名称が確認できる。ドローンが映し出した映像は録画も可能なので、観光や現地の下調べとしても役に立ちそうだ。

2017年1月6日追記
EPSON MOVERIO BT-300を使い、DJI Mavic Proに搭載されているカメラを介して映像がどのように見えるか、ドローン飛行ができるか試してみた。

ARスマートグラス EPSON MOVERIO BT-300を使って、DJIドローンのMAVICを飛ばしてみた

恐竜の化石を鑑賞し、名称や説明の表示でき勉強の場にもなる

最後に、博物館を訪れた女性。恐竜の化石を鑑賞している。モベリオを受け取った彼女がそれを装着して化石を見ると、化石が生きていた時代の姿が映し出された。名称と解説から、ティラノサウルスの骨格であることが分かる。女性が指で四角形をつくるハンドジェスチャーをすると、写真が撮れた。

2016年12月16日追記
EPSON MOVERIO BT-300は前面のカメラのジェスチャーフレーム内にある手を認識はできない。

まとめ

単純な操作でさまざまな新機能を活用することができる、実に興味深いスマートグラスだ。ユーザーの笑顔も印象的だった。モベリオは今後、博物館や美術館での活用が検討されているとのこと。現在は博物館での解説というと、音声や文章での紹介が主流だ。だがこれからは視覚的に鮮烈なイメージを得ることのできるモベリオの登場で、観光業界も大いに盛り上がることだろう。この新製品を始点として、さらに新たな世界の発展も想像できる。

EPSON USA
Epson Moverio Next Generation Smart Eyewear

2016年9月30日追記
EPSONは2016年9月29日の発表によると、拡張現実(AR)スマートグラスEPSON MOVERIOシリーズ「BT-200」の最新作、「BT-300」を2016年11月30日から国内発売予定。販売価格は8万円後半。また商用利用可能な「BT-350」やヘルメットに装着可能なARヘッドセット「BT-2200」は2017年2月に発売開始予定。販売価格は未定となっている。

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Epson 製品情報
シリコンOLED(有機EL)採用の第3世代スマートグラスMOVERIO『BT-300』、商用モデル『BT-350』、業務用モデル『BT-2200』新登場

EPSOM BT-300
MOVERIO 「視聴」から「体験」へ。映像の楽しみ方がひろがる。 | 製品情報 | エプソン

2016年12月4日追記
過去にEPSON MOVERIO BT-200のアプリ開発に関わった @azu1129 氏が、EPSON MOVERIO BT-300の実機を体験した開発者向けのレビュー記事を公開した。

ARスマートグラス、EPSON MOVERIO BT-300をレビュー【開発者向け】

2016年12月16日追記
シリコンOLED(有機EL)採用の第3世代スマートグラス、EPSON MOVERIO BT-300の操作・設定方法のレビュー記事を執筆した。

ARスマートグラス、EPSON MOVERIO BT-300の操作・設定方法

2017年1月6日追記
uSensのハンドトラッキング機能は『Fingo』モジュールUSBケーブルを介してEPSON MOVERIO BT-300に接続される。ホルダーにストラップで留めて装着可能に。ユーザーはコントローラーを使用せずに掴み、つつき、投げることができる。設定が容易な外部マーカーを使用して、位置トラッキングも可能だ。

uSensのハンドトラッキング技術『Fingo』、ARスマートグラスEPSON MOVRIO BT-300をサポート

ARスマートグラス EPSON EPSON MOVERIO BT-300

ライティング修行中。様々な可能性を秘めたARとの関わり方を考えています。ARの発展と共に、この社会がより良くなっていく事を期待しています。

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