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テーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズ、ARの導入も視野に

2017/01/20
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VRは、コンピュータで作り上げた仮想の世界の中へ誘う。拡張現実(AR)は、あなた自身の現実世界の上に情報を添付する。ARは、テーブルトークRPGのような種類のゲームには特にフィットする。テーブルトークRPGとは、卓上に数人が集まって、紙やサイコロそしてルールブックを使いながら会話をしつつ遊ぶタイプのゲームだ。

Dungeons& Dragons(ダンジョンズ&ドラゴンズ:以下D&D)のディレクターNathan Stewart(以下スチュワート氏)は、直近の会議Games Beat 2016において、既存のフランチャイズを活性化させるための会議の立役者だった。

イベント終了後、Games Beatは、ビデオゲーム業界でも長年のベテランであるスチュワート氏にインタビューをした。話題はもちろん、2014年の半ばに最新作を打ち出して以来復活したD&Dに関するものだ。

会議では、当然のごとくポケモンGOが話題に上った。D&D版元であるWizards of the Coast社のゲームがどのようにARにフィットするかという質問について、スチュワート氏はうまく答えた。

「ARは夢だった。そう、私の夢だったのだ。初めてHoloLensのデモを見たときに思ったよ。なんてことだろう神様、とね。HoloLensでやっているようなことが、本当に実現できるのかと衝撃を受けた。そこで思ったのだ。私も同じことをD&Dでやってみたいと。」スチュワート氏は、いつかARが取り入れられた際にRPGがどのように変化するのかについて、理論立てて語っている。

テーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズ、拡張現実(AR)の導入も視野に

ダンジョンズ&ドラゴンズとは

テーブルゲーム、ダンジョンズアンドドラゴンズの対戦している画像

アメリカで生まれた世界初のRPGであり、広くプレイされた作品である。爆発的な人気を得る一方で、子どもに悪影響を与えるゲームとしてアメリカで認知されていったのか、ダンジョンズ&ドラゴンズの販売を停止させようとする反対派が登場した。

  • ゲームのスタイル

D&Dは他のテーブルトークRPGと同じく「審判役であるゲームマスターが提示した物語(シナリオ)を、プレイヤーキャラクターを通して体験する」というゲームであり、提供されるシナリオによってゲームの雰囲気は大きく変わる。

しかし、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』というタイトルが示すように「ファンタジー世界でダンジョンに潜って、そこに潜むドラゴンのようなモンスターを倒して、宝を奪う」というタイプのダンジョンアドベンチャーがもっとも重点的に扱われており、どのバージョンのD&Dでも基本ルールブックに「ダンジョン探索のためのルール」「モンスターと戦うためのルール」「マジックアイテムなどの財宝のデータ」の3つが丁寧にフォローされている。このようなゲームスタイルは、D&Dの原型に当たるChainmail(英語版)のシステムを利用して、当時ブームとなっていたファンタジー作品のような世界を舞台とした一種のミニチュアゲームをプレイする、という形から始まったもので、やがて他にもこのような形態のさまざまなゲームタイトルが登場した。

D&Dではゲームマスターのことをダンジョンマスター (Dungeon Master) と呼称する(以下DMと略)。

  • プレイヤーキャラクターの創造

プレイヤーは、まず人間、エルフ、ドワーフなどの種族を選択し、次にファイター(戦士)、ウィザード(魔法使い)、クレリック(僧侶、聖職者)、ローグ(盗賊、密偵)などのクラス(キャラクターの種別)を選択しプレイヤーキャラクターを作成する。

テーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズ、のVRの活用

D&DはまだVRでヒットしたことがないが、D&D公認のオンラインTRPGソフトウェアFantasy GroundsやRoll 20では、オンラインのバーチャル設定でプレイできる。もともとは紙や鉛筆を用いて卓上でプレイしていたゲームを、遠く離れた人々と共に楽しめるのだ。

また、Altspaceのヘッドセットを使うことでD&Dを楽しむことも可能だ。Altspace VRは、VRデバイスで同一の空間にアクセスして遠隔地の人と情報を共有できる、ソーシャルVRプラットフォームを開発している会社だ。

テーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズ、拡張現実(AR)の活用

ダンジョンズ&ドラゴンズのマスと各キャラクターの配置の画像

スチュワート氏は前者のシステムについて、D&DにARを活用する場合にも応用できると見込んでいる。彼が言うには、D&Dの特長であるストーリーテリングを際立たせる為には、ARは素晴らしい方法だという。ゲームのステータスやメカニクスによって制限されるような感覚を、なくすことができる。

テーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズの拡張現実(AR)は他と違う特徴

Fantasy GroundsとRoll20を活用して、バーチャルな卓上を再現する。プレイにはARのような方法を駆使する。基本的にはKingsman Tableのようなもの。実際に目の前に居るにしろ居ないにしろ、テーブルについている人とプレイできる。そしてゲームのルールや道筋を用意し取り仕切る役割を持つゲームマスターDM(D&D内での、ダンジョンマスター)を置く。DMは、プレイ上ではとても重要。ARでプレイしたすると、他とは違う特徴が生まれる。

テーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズの拡張現実(AR)は

テーブルの周囲に座っていたとすれば、誰もが卓上のバトルマップや3D、興味深い物事を発見する。そのすべては、ルールと進行のすべてをつかさどるDMの決定に基づいている。だがもしDMが、ストーリーの進行とともに起こる出来事をあれこれ結び付けながらプレイヤーの役割やジョブを決めることで、第4の壁を壊すような真似をしたくなかったとしたらどうなるだろう?

テーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズのスチュワート氏のコメント「拡張現実(AR)は問題を解決するカギ」

「関係のないキャラクターとストーリーといった、ゲームの進行を妨げる要因を語ることを無くして、よりストーリーに近づきやすくさせる。ほんの少し変えたり注目することによって、もう少し発見があるはずだ。既存のスタイルを壊していくよりも、既存のロールプレイングにこだわりすぎている。先述のクレイジーなエルフの男についての質問もそうだが、なぜプレイヤーがヒットしたかどうか気にせねばならないのか?すごい!左の膝頭を取った!などということを言わねばならないのか?そんなものは良い質問ではないし、楽しくもない。必要性があるなら私に説明して欲しい。これらの問題を解決するのがARなのだ。」とスチューワート氏は話している。

VentureBeat
How D&D’s boss sees the role-playing game working in augmented reality

UploadVR
D&D Director Explains How The Tabletop RPG Could Work in Augmented Reality

2017年1月20日追記
アメリカのゲーム出版社Wizards of the Coastのリリース情報で、AR活用の為のデジタル・ゲーム・スタジオの新設を発表した。

ダンジョンズ&ドラゴンズで知られるWizards of the Coast、AR活用のため新スタジオを創設

ARニュース
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