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【Google Tango】視覚障がいを持つ人を音でサポートするARアプリ、セダリオン

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視覚障碍を持つ人をサポートするGoogle Tango活用アプリCydalionを使用している人の写真

2016年の夏、大人気スマートフォンARゲームが、画面上の仮想のキャラクターを探索する人々の大群を扇動した。リリースしてから推定5億ダウンロードを記録し、世界的に注目を集めたポケモンGOである。地元の開発者グループは、同じ種類のデバイスを通じて、視覚障がいを持つ人々に現実世界を体験してもらうために取り組んでいた。

モートンに拠点を置くAR等を活用したソリューションを提供する企業、Float(以下フロート)が開発したARアプリCydalion(以下セダリオン)は、ポケモンGOと同じく、ARを基本原理として動作する。両プログラムは、身近な環境との対話を可能にするため、スマートフォンやタブレットのセンサーとカメラで、周囲の画像を位置データとして収集する。

視覚障がいを持つ人を音でサポートするARアプリ、セダリオン

実用的な目的のために、Google Tangoを採用

セダリオンはより実用的な目的のために、Googleが設計したハード、ソフトウェアの新しいセットGoogle Tangoを採用している。セダリオンのようなARアプリをデバイスの移動に伴って、リアルタイムで環境にあるデバイスとオブジェクト間の距離を検出する能力を提供するのが、2つのカメラのレンズ、赤外線センサーとGoogleが開発したハードウェアシステムだ。Tangoアーキテクチャを持つ初のスマートフォンLenovo Phab 2は、2016年12月にデビューする。その機能は、カメラを通して見たオブジェクトに異なる材料やパターンを重ねて表示して、画面上で3Dで確認できるようになる。

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デバイスの移動に伴い、リアルタイムの環境で障害物を検出する

このARアプリは、ギリシャ神話において一時的に盲目となったオーリーオーンの肩に乗り、その視力を回復するために朝日に向かって彼を導いた人物Cedalion(ケーダリオーン)にちなんで命名された。ポケモンGOがほとんどユビキタスなスマートフォンの技術を娯楽のために使う一方で、セダリオンはリアルタイムの環境で障害物を検出し、視覚障がい者に警告する。

「これは、ARを活用している他のアプリとは、まったく異なるもの。多くの開発者がビデオゲームやエンターテイメントを創出するためにARを使用するが、我々は日々の生活の中で視覚的に情報を得られない人々へ役立てるために、ARを使っている」と、Floatの代表取締役社長Chad Udell氏(以下ユーデル氏)は述べている。

障害物を検出すると、方向や距離によって異なる音を発して、ユーザーに警告する

セダリオンはセンサーで様々な配置を分析し、障害物の位置との距離に対応する一連のトーンを発する。左右や中央で異なる音を発し、頭の高さの障害物には高ピッチな音が、足元の障害物には低音が発せられる。デバイスから障害物の距離に応じて、周波数が変化する。アプリの音はカスタマイズ可能で、画面の表示は色覚障がいの人のためのオプションと警告領域を表す。フロートは、周囲の音を遮断することなく、音を発する胸の位置と骨電動ヘッドフォン、デバイスを地面に垂直に保持するために、ベストやネックストラップを使用することを勧めている。

フロートアプリのリードデザイナーMatt Forcum氏(フォーカム氏)は、プログラム初期の開発サイクルでは音声フィードバックが含まれていたが、口頭での警告はステレオサウンドと比べると直感で理解できないことが証明された。

「我々はそれを完全に持ち出して、人々が本当に迅速に反応したのに気付いた時は、本当に驚いた。ツールは100年で変化していない」と彼は言った。

ARアプリをテストするために、イリノイ州立大学と提携

フロートはアプリをテストしてフィードバックを得るために、Illinois State University(イリノイ州立大学)のCollege of Education(教育カレッジ)、Student Access and Accommodation Services(学生のアクセスや宿泊サービス)、ならびに学生団体Braille Birds(ブライユ・バード)と提携した。開発作業の多くは9月中旬には行われ、セダリオンの実際のアプリケーションをテストするためにAlumni Center(同窓センター)に段ボール箱で障害物コースを作った。

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ハードウェアとアプリケーションの両方に、技術の進歩と成長の余地がある

いつかハードウェアを、ウェアラブルにフィットさせる日が来る。ハードウェアとアプリケーションの両方が、技術の進歩と成長の余地があると、ユーデル氏は言う。視覚障がい者が知り合いに遭遇した時に、通知できるような顔認識システムを組み込むことが可能なソフトウェアを、眼鏡や帽子などのウェアラブルにフィットさせる。

「このような環境のサインを認識するアプリケーションのための、長期的な機会がある」とユーデル氏は語る。セダリオンはその名前の古代の意味にかかわらず、今日、視覚障がいを持った人々のために最も一般に利用できるツールを超えて前進している。

 

引用元
EXCHANGE: Augmented reality in app for visually impaired

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ライティング修行中。様々な可能性を秘めたARとの関わり方を考えています。ARの発展と共に、この社会がより良くなっていく事を期待しています。

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