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アメリカ海軍研究局、ARスマートグラスを戦場に導入するため軍事プロジェクトに取り組む

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陸軍の兵士とヘリコプターの写真

ONR(Office of Naval Research:以下アメリカ海軍研究局)は、継続的な軍事ARスマートグラスのプロジェクトに取り組んでいる。プロジェクトが結実すれば、電話やラップトップを見る代わりに、戦場で視界を保てるようになり、兵士間での命令と情報共有も容易になる。

スマートグラスはすでに、2015年11月、2016年1月そして3月に、サイバーインテリジェンス演習で実証されている。サンフランシスコを拠点とするOsterhout Design Group(オスターハウト・デザイン・グループ:以下ODG)製のX-6プロトタイプの修正版は、電磁波や信号などの傍受を利用した諜報活動SIGINTを行う兵士が敵の様々な波形を監視できる。インターネットを通じて情報を送受信し、2G/SMS、VHF/プッシュトーク無線システム、衛星通信が可能。

ARスマートグラスがあれば、武器を持ちながら前方を見ることが可能になる

このツールは、海兵隊のモデリングとシミュレーションの専門家Christian Fitzpatrick氏(以下フィッツパトリック氏)と、シグナル・インテリジェンス・インストラクターであり軍曹のNicholas Lannan氏(以下ラナン氏)の、ブレインストーミングから生まれた。ラナン氏はアフガニスタンを2度経験し、Android端末と武器とを同時に保持できないことを発見した。

「もしヘッドアップディスプレイを持っていた場合、武器を持ちながら、同時にストリーミングデータを取得。もし携帯などの画面にくぎ付けになっていれば、実世界の情報を見落とす可能性がある。我々は、早期導入者になりたい。」とフィッツパトリック氏は述べた。

ARスマートグラスを戦場で活用するには、まだ数年かかる

1.5-GHzデュアルコアグラスが戦場で活用されるまでに数年かかる。部隊が明るい日光や建物の陰の間を移動する際に情報が読み取りにくく、完全防水ではないことから、落としたり踏んだりしがちな戦場での取り扱いに耐えられないかもしれない。一機あたり2万ドルの価格もネックになる。

そこでオスターハウト・デザイン・グループ最高執行責任者Pete Jameson氏(以下ジェイムソン氏)は、自社のスマートグラスR-6に着目した。環境光センサーと、眩しい光を遮断するフォトクロミック特性のシールドを持ち、価格は5千ドル。しかしフィッツパトリック氏は、まだ採用を約束した訳ではない。

ARスマートグラスはまだ一般消費者には浸透していないが、企業や産業に可能性がある

ジェイムソン氏は、「Google Glassの規格に対する人々の反動は、人々がコンピュータ化された眼鏡を日常的に使用する準備ができていないことを示す。R-6はまだ、日常的な活動のためではなく、特定の仕事のために使われる。人々は、職務の機能に組み込まれたウェアラブル端末を受け入れるようになるだろう。企業産業の世界には、大きな将来がある。そこから始まる」と述べている。

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引用元
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ARスマートグラス 軍事
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