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ARの効果を教育現場で最大限に生かすために、必要となる4つの考え方

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教育現場が、教室でのつまらない学習から、人間の脳を魅了し活力を与えるもっと生き生きとした学びの場に変わるためにはどうすればよいのか、考えたことはあるだろうか?テクノロジーこそが、さらに豊かな想像力の扉を開く鍵となる。ARは正に、学習法を変えることが可能な技術だ。

何か「クールなこと」として始めたことは、勉強好きな人々を引き付け、学習障害に取り組む方法となった。なぜなら、ARを活用すると現実の空間にデジタルの情報が表示され、学習機会の範囲を新たに広げるからである。脳が視覚的に引き付けられることに多く反応することで、ARは直感的な学びを実現可能にする。したがってARは、教育プログラムにおいて、もっと大きな役割を担うべきだ。

どのように教育に貢献するか?

ARは、学習に生気を与える。音、画像、文章、映像そしてGPS情報などを成り立たせるCG入力によって、いわゆる現実と言われるものであるかのように、環境をより豊かに向上させる。言い換えれば、我々に強化された世界の現実の眺めを提供する。

もし従来の学習法に頼って、読書や聴講で大量の情報を得る過程に困難を感じたら、あなたにとっての学びは非常に苦しい試練となるだろう。このような学びは、環境を見たり触れあったりして学ぶという、人の本質にしたがった学習にアプローチすることで一新が可能だ。技術によるアプローチは、人々がより多くの知識を吸収し、学位を取れるようにする。

詳しく説明しよう。リビングの壁と掛けられた絵画、写真立てに入れたあなたの写真が突然動き出し、対話できる状況を想像してみて欲しい。AR技術を通せば、ただの写真がとても魅力的な方法で、あなたのことを他者に伝えられる。いわば聴衆はあなたの話に聞き入り、すぐに話を覚えるだろう。

AR技術を活用した工業系スマートヘルメットなどを開発しているDAQRI International取締役社長Gaia Dempsey氏は、説明した。「脳が受け取る情報のうち80%が、視覚的なものだ。ARの空間性質を生かして、視覚で受け取れる媒体で情報を提供することで、脳がとても直感的に知識にアクセスできる方法を与える」したがって、ARは学習設備を強化して、学習障害を持つ生徒たちを手助けするのに非常に適している。なぜ、ほとんどの学校で組み入れられてこなかったのだろう?

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学校教育にはそぐわないのか?

ARは、教育者が現実世界にデジタル情報を重ねて表示させるのを可能にする。学習場面で使うのは、不可能だと思う?そんなことはない!多くの人々が、ARスマートグラスGoogle GlassやARヘッドマウントディスプレイHoloLensのような高価なデバイスでしかARにアクセスできないと考えているようだが、事は思っているより単純だ。

VRヘッドマウントディスプレイを開発しているOculus(オキュラス)設立者であるPalmer Lucker氏は、多くのIT関連企業が参加する技術系セッションWeb Summitで語った。「ARとVRはどちらも、常に身に着けて持ち歩くハードウェアに収束しそうだ。スマートフォンに取って代わることができないとか、他のアプリケーションに影響する、と考える理由はない」ARは、環境が学習者に適応する学習テクニックとして、使われ得る。意味の明確化を要求に応じて提供することで、学習者はトピックに関するより深い理解を得られる。それだけでなく、学習施設のコストまで削減できた。

解剖学教室を例をみてみよう。ARやVRのような技術は、医療系の学校で力を発揮する。解剖用の実験室を置くよりも、安価で利用しやすいからだ。この技術は実世界での解答よりも、生徒たちに科学的な発見をもたらす。では、社会学ではどうだろうか?町役場を増大させ、生徒たちに有権者や公務員または市長の義務を経験させるための素晴らしい方法かもしれない。

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どのように活用するか?

ARの良いところは、学習の難易度を、易しくも難しくもできることだ。端末で映し出すことで3Dモデルを出現させる本を提供するPoper Toysや、理科の元素記号を勉強できるDAQRIのElements 4D、人体と心臓の3Dモデルを観察できるAnatomy 4Dなど、様々な分野にARを活用した非常に数多くの学習用アプリが存在する。このような既成のアプリはあるが、カスタム・アプリケーションを作成することも無理ではない。ARをどのように教室に溶け込ませるのか、興味があるだろうか?スマートフォンなどの端末を活用し、特定のページを映すと会話例が表示されるアプリや、中には学習にゲームを取り入れているアプリなど、教育に活用されているARアプリは20例ほどある。

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必要な考え方とは?

ただし、これらの技術ツールを教室やオンラインでのプラットフォームで活用する前に、教育機関は正しい学習計画を考えなければならないだろう。ツールはツールに過ぎない。知識そのものに取って代わる訳ではなく、あくまで知識を授ける手助けをするものだ。やはり、知識は我々自身が積み重ねるものであり、何を学び取るかである。賢明になって、より効果的なアプローチのために技術を正しく扱おう。そうすれば、教育のために、技術を一貫して価値のある資源とすることができる。

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まとめ

ARの台頭によって、タブレットやスマートフォンなどを使った、従来とは全く異なる学習法が生まれてきた。もし、それまでは勉強に興味を持てなかった生徒が意欲的に学習できるようになれば、新たな可能性が広がることだろう。ただ、学んでいくのは我々一人ひとりである。新技術に頼りきってしまうのではなく、あくまで我々の生活をより豊かにするための手段として捉えたい。

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転載元
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AR技術・テクノロジー