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Atheer社、デペロッパー向けのARスマートグラス開発キットの動画を公開

2017/03/07
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Atheer社、デペロッパー向けの開発キットの動画を公開

アメリカカリフォルニア州におく新興企業で、AR関連の機器を開発しているAtheer labsが自社で開発したAR機器用の開発キットを紹介する動画をUPしている。

開発キットのデモンストレーションというのはあまり見ない。スマートグラス関連の機器やソフトウェアを開発しているAtheerであるが、スマートグラスに使用されている技術をAR(拡張現実)とは呼ばず、Air(相互拡張現実)と呼んでいる。はたしてその違いは何処にあるのだろうか。

開発キットのスマートグラスとEPU

本体と電源

スマートグラス部分と電源などを担当するEPUに分かれている

構造に関してはいたってシンプル。スマートグラスとEPUに分かれており各種コネクタ(USBなど)を使って接続して使う。EPU部分はコンパクトで持ち歩きにも使用できるぐらい小さい。

3種類のセンサー類はどれも最先端

各種センサーが3つ付いている

  • カラーカメラ
  • 深度センサー
  • 9軸動作センサー

これらの三つのセンサーを駆使してスマートグラスとして機能する。

スナップドラゴンプロセッサを搭載、EPU部分にバッテリーを装着

アメリカの企業Qualcommが開発したモバイル向けSoCであるスナップドラゴンプロセッサを搭載。EPU部分にバッテリーを付けたことでスマートグラス本体が軽量化。

EPU部分の各種紹介

さらには開発用キットということもあり、

  • MicroSD
  • USB
  • Debug用ポート
  • HDMI
  • Wi-fi
  • Bluetooth

と非常に多彩な構成となっている。

Actual Image Displayed in Glasses

他のARデバイスと同じように、スマートグラスを通して現実世界に拡張される画面などをハンドジェスチャーでタブレットのように操作が可能となっている。ヘッドセットなどでよく見られる技術ではあるが、スマートグラスで可能というのは珍しい。そして解像度が大き目で見れるため、ストレスなく使用が可能となっている。動画を見る限りではかなり自由度が高く、これまでのスマートグラスの中では非常に性能が高い感じることができるデモンストレーションだ。

コミュニケーションツールの最上位

特に驚いたのはコミュニケーションのやり取りをかわすツールとしての高さだ。電話、携帯電話、ポケベル、パソコン、ソフトなどでいえばtwitter、LINE、Eメール、たくさんあるが、自由度という点においてはおそらくパソコンが最上位だったといえる。だが、今回のスマートグラスは、パソコンで可能なやりとりばかりか、それらをさらに高い自由度で可能にしている。もし世の中に普及しようものなら、パソコンをある意味で超えたツールとなることは確実と言ってもいい。

Google glassに無かったもの

Googleが開発したGoogle Glassは世間では失敗したという意見が多い。それをGoogleもわかっていたのかすぐに開発中止をしてしまった。失敗などと言われる理由はいろいろあるが、理由の一つとしてAR技術がどのように我々の生活に変化を及ぼせるか、つまりはどれだけ一般人向けにアピールできるかに失敗したからだと思う。AR技術は凄い!未来の技術だ!それは使えばよくわかるだろう。ではその凄い技術をどう一般の人間が使えるのか?どう生活を変化させるのか?そこまでのアピールが足りなかったように感じる。

その点、今回のAtheerのスマートグラスはどうであろう。こちらはGoogle Glassと比較すると、操作にしても技術にしても高いか低いかはさておき非常に分かりやすい。動画を見てもわかるように、コミュニケーションツールとして、従来の各種機器より明らかに上、もとい使いやすいということが示されている。テキスト、声、ビデオによるコミュニケーション、さらにはスマートグラスで見ている視界の共有、ファイルのやりとり、それらのことが分かりやすく可能なのだ。あまり良くない言い方ではあるかもしれないが、マニア向けのツールの域を出なかったというのが大きい。

まとめ

Google Glassは失敗したのかもしれないが、それはスマートグラスが失敗、AR技術が失敗作ということにはならなかった。事実、一般への販売中止が発表され、業界全体でARスマートグラスの開発も停滞するかと思われたが停滞するどころか他社の開発参入などは加速し、今回の動画のようなレベルのスマートグラスまで開発されることとなった。スマートグラスの未来は何処へ行くのか。今後の同行から目が離せない。

2016年10月12日 追記
Atheer CEO、Alberto Torres(トレース氏)が受けたWorldwide Businessのインタビューでは、「同社が開発しているAtheer Air Suiteアプリは、複雑なアプリケーションも動作させられる。アプリを使えば、自分の視点を、ARスマートグラスをつけている人だけでなく、オフィスにいる人にも共有が可能。また、ARスマートグラス、Atheer AiR GLASSESを使用すれば、各段に効率が上がる。市場ターゲットは産業や医療分野に焦点を当てて、目標は産業用途、企業をターゲットとしたARスマートグラスを開発している」と語っている。

2016年10月12日 関連記事 追記
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