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Atheer CEO、インタビューで自社製品Air SuiteやAiR GLASSESなどについて語る

2017/03/07
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Atheer CEO、Alberto TorresがAtheer ARスマートグラスを装着して注視ジェスチャーで動作を確認している写真

ARスマートグラスを開発製造している企業、Atheer CEOがWorldwide Businessのインタビューで自社製品の長所や、ARの成長、ターゲット市場、目標について話していたので、文字に起こしてまとめてみた。AR市場はまだまだ初期だが、これからの伸び盛りに注目していきたいと話している。

以下インタビュアーのKathy Ireland(アイルランド氏)は以下 K、Alberto Torres Atheer CEO(トーレス氏)を以下 A とする。

K: Worldwide Businessのお時間です。Kathy Irelandです。拡張現実は、まだまだ発見されていない使い方のできる、テクノロジーにおける革新的な進歩といえるでしょう。VisionariesやAtheerは、この拡張現実、つまりはARを21世紀における労働に活用する方法を見つけました。AtheerのCEO、Alberto Torresさんにお越しいただきました。ようこそ。

A: ありがとうございます。来られて光栄です。楽しみです。

K: では、Atheerが何者なのか、AR産業に何をもたらしているのかを簡単に教えていただけますか?

A: Atheerは、現代の、スマートグラス技術を使って現行の事業からさらなる価値を生み出そうとしている企業を支えることに焦点を当てています。我々独自のスマートグラスと、そのスマートグラスだけでなくタブレットや携帯電話でも動作するアプリケーションの両方を使用しています。

K: では、これはどういった仕組みなのですか?

A: これは、コンピューターのようなものですが、メガネの中に入っているようなものです。少しお見せしましょう。

K: 何が見えているのですか?

A: 私が見ているものは、モニターに表示されています。本来、モニターは必要ないのですが、私がしていることを見られるように用意しました。

K: わかりました。

A: この装置の前で指を動かすと、それに沿うようにカーソルが見えるかと思います。すると、ものを動かせるようになります。

K: すごいですね。それをするのに、パソコンは必要ないということですね。ただ…

A: その通り。必要ないのです。パソコンは必要ありません。見てください。動かせています。

K: 本当ですね。

Atheer Air Suiteアプリでスマートグラス装着していない人も共有が可能

A: 拡大もできますし、なんでもできます。しかも、これはとても複雑な3Dオブジェクトなんです。なので、本当に複雑なアプリケーションも動作させられるんです。

K: では、もし別の場所にいる人が同じものをつけていれば、一緒に作業することはできるのですか?

A: はい。違う場所にいても、我々のAtheer Air Suiteアプリを動作させることができます。このアプリでは、自分の視点を、スマートグラスをつけている人だけでなく、オフィスにいる人にも共有できるんです。なので、通常のブラウザを使用していてもアプリを使用できます。つまり、電話やビデオ電話をかければ、自分の見ているものを正確に相手に送ることができます。

産業におけるARの成長は、まずはアプリから始めること

K: では、この産業におけるあなたの経験を、ARの成長を過去と比較してどう思われるか話してください。

A: とても面白いと思います。私たちは、まだARの時代における初期にいるのですから。携帯電話と比較すると、そこにはこういったものが9000個くらいインストーラに入っていました。最初は、1000台ほどしか販売されず、それも、携帯電話を使って儲けられると思われた人だけでした。例えば、貿易業者や投資銀行、あとは少しだけです。しかし、携帯電話は世界を変え、今では誰もがそのテクノロジーを使用しています。このテクノロジーも同じようになると思います。これは全く新しいコンピューティングの形であり、隅々まで普及するものだと思います。ですが、そのためにはまず、今やる価値のあること、アプリから始めなければなりません。

市場ターゲットは産業や医療分野に焦点を当てている

K: なるほど。それでは、あなたのターゲットとしている市場と、彼らに提供できる価値を教えていただけますか?

A: 現在は産業や医療の分野の顧客と作業をしています。つまり、Duke Engineeringや医療機器の会社であるMosimo、電子機器の製造が世界2位であるFlex、Zurich Insuranceなどです。これらの企業は、自分たちの分野をより生産的にする方法を探しており、そこで我々が手伝っています。

ARスマートグラスを使用すれば、各段に効率が上がる

K: では、市場の中でこれらのスマートグラスが注目集めていることの実際の使用例を教えていただけますか?

A: 保険会社がとても大きな案件を保証する際、彼らは大きな損失を抱えるリスクを持つことになります。例えば、火事や洪水などです。なので、会社は定期的に技術者をそういった場所に向かわせ、リスクを探します。我々のスマートグラスを使えば、彼らの仕事は比べものにならないほど効率が上がります。また、全員の専門知識を利用することができます。例えば、隣の部屋が火事だとします。中に入って、もしも違法そうなものがあるとして、対処法がわからなければ、今の時代なら別の人を呼んできて、それを見てもらう必要があります。ですが、スマートグラスがあれば、その視野を共有することができ、知識がある人はその場所に移動しなくてもそれを見ることができるのです。これはかなり、面白いことだと思います。

目標は産業用途、企業をターゲットとしたARスマートグラス

A: Atheerはこれまでに2つのプラットフォームを構築してきました。ハードウェアに基づくものと、ソフトウェアに基づくものです。両方共、目標は特定の産業用途、まずは企業をターゲットとした、ハードウェアのスマートグラスを発明することにあります。我々のAir Suiteは、最初は我々独自の製品であるAtheerのためだけに作られました。しっかりとしたグラスを作れば、最高のソフトウェアの必要性がわかるからです。それをクリアしてから、これが市場にとても受け入れられたことがわかりました。なので、他のハードウェアの制作会社に「すでにプラットフォームで使えるアプリは欲しいですか?」とアプローチしてみました。すると、皆「欲しい」と言うのです。なので、今ではAtheerのスマートグラスだけでなく、ODGやIntelのrecon、EPSONやVuzixの製品にも取り組んでいます。Atheerと共同で始めたことによってIntelは産業の分野に飛び込む基盤を作ることができました。Atheerは作業工程の面の改善だけでなく、人間と機械との間のインターフェースも改良してくれたのです。また、Atheerの持つジェスチャーの技術の右に出るものはないと思います。我々はこれによって、現段階では無理だろうと思っていたことが実現できました。

Atheerのスマートグラス、AiR GLASSESを装着した際に見えるAR情報

K: 素晴らしいですね。そのAtheer AiR GLASSESは私のことも見えるのですか?

A: はい。見えています。これは、見えているものを見えにくくして、別の場所にいるかのように感じさせる仮想現実とは違います。なので、あなたのことは見えています。ですが、それとは別に情報が宙に浮いて見えるのです。つまり、現実世界に集中すると同時に、必要な情報にも集中することができます。なので、想像してみて欲しいのですが、例えば、エンジンの修理をしているとしましょう。そして、情報の受信がどう繋がっているかを調べなければいけない状況になったとします。これがあれば、エンジンにおける全ての詳細を振り返って見ることができます。個別の部品を見て、「ああ、この部品には問題があるかもしれないな」と思うことができます。その部品に関する説明を得られますし、車を呼んで、その部品を送ってもらうことができます。これら全てが、今までなら手袋をしている間、作業をしている間にできるのです。ですが、これは、まだ現時点では不可能です。

Kathy Irelandのまとめ

K: Atheerは航空のテクノロジーにおいて素晴らしいアプローチとなりそうですね。進歩的な考えを持つ企業の安全性、生産性を向上させてくれそうです。本日は、力強く、魅力的なお話をありがとうございました。

A: 呼んでいただき、ありがとうございました。楽しかったです。

K: Worldwide Businessでした。ご視聴、ありがとうございました。

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