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ポケモンGOなどのARゲーム、建物、商標、芸術作品の表示に著作権侵害に?

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ポケモンGOのロゴの後ろにゼニガメとフシギダネとリザードが隠れていて、背景は本を開いている写真

リリースから数週間で、ポケモンGOは双方向エンタテイメント分野を支配してしまった。このARゲームは3000万以上のダウンロードを達成し、多くの熱狂を獲得したそうだ。しかしその人気が上昇するにつれ、ランドマーク、建物、モニュメント及びその他の出入りの多い場所の使用を含めて、法的影響に関する問題が出てくる。ARゲームの開発者が建物や芸術作品の説明のための著作権や商標の違反に対して法的責任を取ることができるのだろうか?まだARプロジェクトに対する事件には何も気付いていないが、これらの重要な法的問題に光を与えるためにいくつかの似たようなコンセプトを適用することができる。

ポケモンGO

ポケモンGOでは、プレイヤーはゲームプレイで使用できるアイテムを集められる「ポケストップ」や他のプレイヤーと対戦できる「ポケジム」へと足を運ぶ。ポケストップやポケジムはレストラン、教会及び博物館などを含む、ユーザーのいるエリアの周りの場所で表示される。プレイヤーがポケストップと交信した場合に、その場所の画像が現れる。

Ingressとの違い

画像は大抵はユーザーにより作成されたもので、ナイアンティックの以前のゲームである Ingressのプレイヤーが投稿したものである。 Ingressでも同様に、ユーザーはゲームと交信するために特定の場所を訪れた。これらの場所はグーグル(ナイアンティックの元親会社)のジオタグ付けされた写真を使って選ばれた。Ingressのプレイヤーやその他の人々が画像をアップロードした。重要なことは、Ingressの投稿ページが、ユーザーはそのものにしか見えない場所の写真だけ投稿するように、私有地と考えられる場所の写真は含めてはいけない、これらのガイドラインを満たしていない投稿は地点として拒否されるということを明確に指示していたことである。このようにして、Ingressは、ユーザー作成のもので、一般的に公共にも見えるものだが、責任問題に発展しなさそうな場所と画像のデータベースを作りだした。ナイアンティックはこのデータベースをポケモンGOに移動させた。ここではIngressで最も出入りの多かった場所が新しいヒットゲームのポイントになった。

著作権違反

ポケモンGOの場合には、ナイアンティックは建物の画像を使用することに対して著作権法の下での法的責任を犯すことになるのか?おそらくそうならないだろう。

一昔の建物ならOK

歴史的に、1990年11月30日以前に建てられた建物はアメリカの著作権法下の保護を受けない。だからこれらの建物の画像のナイアンティックによる使用は規制を受けない。また、1990年12月1日以降に建てられた建物も著作権法下の保護の適用を受けるものの、公共の場所から見える建物の絵で表された画像は著作権法の120(a)項で整備されている写真家の除外規定により保護されている。この除外規定は、もし絵による画像の主題になっている建物が公共の場所に位置している、もしくは公共の場所から普通に見える場合、建物などの建築作品の著作権は、建築作品の絵による画像の製作、拡散、公共の展示を防ぐ権利を持たないとしている。写真家の除外規定の下で、ナイアンティックは著作権違反の法的責任に触れることなく、ポケストップやポケジムとして、ユーザーにより作成された公共に見える建物の画像を自由に使うことができる。

著作権侵害になる可能性

しかしながら、建物がいつ建てられたとしても、彫刻、壁画、その他の劇術作品を表しているポケストップやポケジムは、たとえその作品が公共に見える建物に関連しているものだとしても、難題から安全な場所にいるとは言えない。もし画像が著作権のある作品を示していたら、その画像は所有者の創造的な権利を侵害していることになるかもしれない。

ナイアンティックは無関係?

面白いことに、ポケモンGOはそれでもデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の下で法的責任を免れているかもしれない。DMCAの下で、オンラインサービスのプロバイダーは特定の要件を満たせば、著作権の法的責任からの安全な避難所を与えられているのだ。その要件とはすなわち、著作権所有者から違反通知を受け取った場合に、違反している言われた資料へのアクセスを削除したりブロックするということだ。ポケモンGOのウェブサイトは、ポケジムやポケストップに関連する問題を報告するためのオプションを含めて、リクエストボタンを備え付けている。ナイアンティックは表示された作品の著作権の所有者により告発された違反の通知を受けて、迅速に対応すれば、建築上の保護以外の場合でも、理論的には法的責任から逃れている。覚えておくべきは、この安全な避難所は、ナイアンティックがオンラインサービスプロバイダーとしての資格を得て、アメリカ著作権事務所と共にテイクダウン依頼を監視することに責任を持つDMCA機関を登録したときに初めて、適用されるのである。

商標侵害

ナイアンティックは、ゲームが建物の表示と関連する商標を提示した場合、商標法の法的責任に抵触するのだろうか?またしても、そうではないようだ。

建物のデザインは商標の保護の適用を受けるが、建物の外観の実際のゲーム中の画像が商標の法的責任を発生させることはあまりない。ナイアンティックが、何らかの商標所有者がポケモンGOのスポンサーになっているということをほのめかしていない場合だが。ARゲームは、他のビデオゲームと同じように、憲法修正第一条の保護を受ける権利を持っている。だからゲーム業者は、商標侵害の主張に対する防御として、憲法修正第一条を主張することに成功するだろう。裁判所は、消費者の混乱を避けたいという公共の利害が自由な表現という公共の関心に勝る場合にのみ、芸術作品に対する商標侵害の主張を持って訴訟を起こすことを認める。例えば、第2巡回裁判所の判断基準の下では、ポケモンGOにおけるナイアンティックの商標使用は、その使用が「作品との芸術的な関連性」を持っていないか、「それが明らかに作品の内容の出所に関して間違っている」という問題点を抱えている場合にのみ、商標の法的責任を犯すことになる。

スポンサーと契約

ポケモンGOの目的が、プレイヤーが移動し現実の世界の場所と交流するということであり、Ingressのプレイヤーが画像を投稿したということはかなり知られているということを前提にすると、商標の使用とは芸術的な関連性がない、もしくはナイアンティックは作品の出所に関してプレイヤーを誤解させたということを見つけ出すのは難しいであろう。もしナイアンティックがポケモンGOへの参入のためにブランドとのスポンサーシップの合意に入っていけば、この分析は将来変わることになる。

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