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拡張現実(AR)デバイスで使った未来における仕事の6つの働き方の変化

2017/01/13
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Tech mediaは多くの時間を割いて拡張現実(AR)と仮想現実(VR)に関するトピックを掲載していた。しかし、ARは実際に、私たちの働き方に影響を大きな影響を与えるのだろうか?また、ARとVRの違いは何だろう?

読者諸兄は仮想現実についてすでに聞いたことがあるかもしれない。初めて表舞台に出たのは50年代初期で、SFの世界に完全に受け入れられた90年代にそのピークを迎えた。

「マトリックス」という映画を見た方なら、私の言っている意味がお分かりだろう。ARとVRの主な違いはこうだ。VRは現実の世界をデジタルの世界に入れ替え、ARはその両方を取り入れる。

ARは現実と仮想の世界を組み合わせて、より意味のある何かを作り出す。TVの専門家がサッカーやフットボールの試合を解説しているのをご覧になったことがあるだろうか?フィールドの選手たちは脚光を浴びる。スクリメージラインは強調される。あるいはオフサイトのポジションが画面上に引かれる。これがもっともシンプルなフォーマットのARだ。

ARは、ライブであれ(現実世界を直接見る)、現実世界の二次的映像(現実世界のビデオ録画)グラフィックの、コンピュータが生成した要素を現実世界の視界に重ね合わせたものだ。

簡単に言えば、ARは現実世界をデジタル的に充実させたものだ。AR技術とメリットは、すでにTVスタジオの境界を越えて広がっている。

ほとんどすべての業界がARを導入し始めている。ゲーム業界だけでなく、私たちの働き方はARから最大の恩恵を受けることができるし、受けることになるだろう。

拡張現実(AR)デバイスで使った未来における仕事の6つの働き方の変化

1. 拡張現実(AR)デバイスを使い産業界の職場を変貌

ARは実際すでに、産業界の職場での働き方に大きな影響を与えている。

たとえば、これまでの数年間、組立作業員は紙とデジタルのフォーマットで注意事項等を受け取っていた。組立作業は訓練を受けた後実行された。これは、最初の仕事は欠陥が含まれる可能性が高かったといえる。改善されたのは、作業員自身が時間をかけて習得した経験による賜物であった。

しかし、組立が複雑になればなるほど、広範な訓練が必要になっていった。あるいは、品質を最大限に高めるために組立部品は分解された。

私たちに今見えているのは氷山の一角だ。これらはあらゆる産業に浸透して行く、増え続ける用途のほんの一例に過ぎない。

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2. 拡張現実(AR)デバイスを使った仕事の仕方が変わる

AR会議

教育からテレビ、旅行から建設へ、ARは私たちが働き、自分たちの世界を体験する方法を改善するため、日々の生活に浸透してきている。それはそうとして、私たちがARの用途を職場や会議の場で定期的に使うようになるまでには、あるいはデスク上で現在のモニターがプロジェクターに換わるまでには、あるいは取引先の事務所では現地に訪問する必要がなくなるまでには、もう少し時間がかかるようだ。

このようなことが現実になるために、デバイスは特殊な範疇を超えて開発されなければならない。これらは、消費者市場製品になるはずだ。いずれは手に入れられることは間違いない。

3. 拡張現実(AR)デバイスは組立技術者を支える

ARはこの長年にわたって作り上げてきたパターンを崩そうとしている。

アイオワ州立大学が近年発表した研究では、組立はタブレットを使ったARシステムにより支えられており、技術者は組立工程の間リアルタイムで指導してもらえるようになった。このシステムにより、組立作業員は進行中および次の作業に関して重要かつタイムリーな情報を受け取ることができる。この種の作業にARを利用した結果、初期エラーが大幅に減少し、組立時間も短縮された。

さらに、技術者にとってのメリットも明らかだ。同研究では、組立工程中にイライラを感じることが減ったため、作業員の幸福度が向上した結果も得られている。

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4. 拡張現実(AR)デバイスで医療関連の仕事に変化

情報の流れは医療部門のあらゆる業務で重要なものだ。どのような方法でも患者情報を収集あるいは閲覧することは非常に重要である。

ARデバイスは医師、看護し、あるいは他の医療従事者への情報の流れを推進するためにすでに利用されている。ARは医学的診断にだけでなく、患者をより安心させることにも役立っている。それは患者に関するより多くの情報が一ヶ所で処理されるためであり、情報到着を待つ間の不安感を軽減し、時間も短縮できるからだ。

世界中で行われている医療関係者間の共同研究も、ARで処理されている。遠隔地にいる医師は、医療上の判断が難しい場合、救急医療室から直接指示を受けることができる。治療自体もARから恩恵を受けている。たとえば、血管の治療において、治療する血管の場所を特定するための通常の処置は、触れるかCTスキャンを撮る、あるいは造影剤を投与してX線写真を撮るかであった。

しかし、医師たちは今や新しい赤外線撮像技術を利用することができる。そして、ARを使ってその映像を直接患者の肌の上に投影し、速やかかつ簡単に治療を施すために医療従事者に指示を与えることができるのだ。

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5. 拡張現実(AR)デバイスの複数のARプラットフォーム

ARの用途はこのように非常に広いが、ARを使用するデバイスの種類も同じように多彩だ。

主流ではタブレット(携帯型)またはプロジェクター(SAR)が見えるものと見え方を拡張するために使用されている。しかし、現在ではHUDを搭載した初の乗用車が登場しようとしている。そして、Googleは他の技術系企業とともに、ヘッドマウントディスプレイを開発、市場に出している。

AR型コンタクトレンズとバーチャル網膜ディスプレイに関する研究は進行中で、製品第1号が発売されるのは時間の問題だ。ARは非常に活力を得た一つの市場であり、未来はかつてないほどSFのように聞こえるが、現在の開発の傾向はリアルであり、止まらないだろう。ARは人々を集めるだろう。

IoTの世界の幕開けと私たちの環境の複雑さが増す中で、ARは遠隔地にいる専門家たちを顧客や同僚のもとに集わせ、彼らをサポートしたり共同研究を始めるなどのために利用されるだろう。

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6. 拡張現実(AR)デバイスのセキュリティとプライバシー

私たちは明るい未来に向かって進んでいる。そしてもちろん、光あるところには影がある。ARには間違いなくそのリスクが潜んでいる。

現在注目されている主な2つの課題は、プライバシーとセンサーの過負荷に関する懸念だ。ARを1回体験するために各デバイスはその環境を記録し分析しなければならない。

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ARデバイスで使った未来における仕事の6つの働き方の変化 まとめ

著作権の問題と他の法的意味のほかに、データ収集がどこまで進むのか、データがどのように保存されるのか、誰がそれを所有するのかについて話し合いを継続する必要があるだろう。

ARは私たちの世界、働き方を豊かにし、従来以上に多くの情報をもたらしてくれるだろう。一人の人間が処理できる以上の情報量になると言う人もあるだろう。ARが将来の私たちの働き方に大きな影響を与えるのは明らかだ。それは単に、企業がこの技術を導入した結果多大な改善が見られるであろうからだ。

効率性は改善されていく。価格は下がっていく。そして私たちは全員、結果として仕事により満足することができる。どんな技術を用いても、慎重かつ倫理的な利用こそ、必ず利益がリスクを上回るようにするために重要になるだろう。

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