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AR HUDを搭載したフロントガラスの車で便利な安全運転を!普及への課題も

2017/04/02
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ARヘッドマウントディスプレイ自動車の時代が来る!米市場調査会社が公表

2016年7月にVolvo(ボルボ)とMercedes-benz(メルセデス・ベンツ)は、MRデバイスのHoloLens(ホロレンズ)開発企業のマイクロソフト社とパートナーシップを結んだことを発表しました。HoloLensを利用して自動車用途に応用できないかを模索しているようです。

拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイ(以下AR HUD)を搭載した自動車のフロントガラスは、安心で安全な運転をドライバーに提供し、将来的に一般消費者に普及して、最新技術を使ったドライブがあたりまえになる時代がすぐそこまできています。

しかし、一方で普及するにあたっての課題もみえてきました。将来、AR HUDを搭載した車を運転するドライバーにとって、利便性が向上しているのでしょうか。

AR HUD搭載のフロントガラス

AR HUD

未来の車載AR HUDは車のフロントガラスがHUDを搭載し、そこへ前方にいる人間と距離を測るソフトや、事故多発ポイントを掲示してくれるソフトウェアをインストールできるようになります。ソフトウェア開発者にとっては需要と作りがいがありますし、それを購入して使うドライバーにとってもニーズがあり助けとなるでしょう。ただし、ドライブ時におけるシステムなので、国の正確で厳密な審査が必要となることは間違いありません。

これは革新的技術です。米国市場調査会社のABIリサーチのデータによると、今後10年以内に、AR自動車は1500万台以上になと予測しています。

ARはポケモンがきっかけで一躍有名になりましたが、自動車におけるAR HUD搭載のフロントガラスにはポケモンは出現しません。

安全なAR HUDを目指す

従来の地図案内システムは、車内の運転席ハンドル左の位置に埋め込んであります。今どこを走行中しているのか、次のナビゲーション指示はどの道を示してくれるのかなどといった機能しかありません。もし、ドライブ中に目線をそらしてナビを操作している最中に、子供が車の前を横切ろうとしていたら? 仮に現在地をマップ上で確認している時に、自転車を運転している人が急に入ってきてぶつかったら? そのような運転は事故に繋がる可能性があり、人の命を落とす危険性もあります。

将来は、AR HUDを搭載したフロントガラスの車両により、安全でかつ新鮮なドライブをお届けすることになるでしょう。

今後はAR HUDを活用したフロントガラスは、安全警告情報を理解しやすいアイコンや文字で表示し、人々を事故から守ったり、道路上の標識や文字が見えづらい場合は、それを拡大表示して誰が見てもわかりやすい仕様に。また前方に自転車やオートバイを運転している人がいる際は、距離を計測し、表示することで事故防止にも一役担います。

これなら、一回一回車内真ん中にある載積式のナビゲーションに目線を向けることなく、セーフティで安心なドライブができますね。

AR HUD普及への課題

道路とマップ

ですが、AR HUDの次世代技術革新が現実となるまえに、克服すべき課題が残っています。

ABIリサーチ社長のDominique Bonte(以下、ドミニク氏)は、「内側カメラを介しての正確な車両位置、3D投影、ドライバー監視の計算、視野の的確なコンテンツを生成するには、高度なアルゴリズムを設計しなければなりません。また道路形状のインプットを人口知能で行い、より安全なものでなければ、国の審査には到底通過しないです」と、コメント。

ドライブ中の情報表示は、リアルタイムで反映されなければなりません。システムやセンサーが正常に動作しない限り、AR HUDは実現できないでしょう。

もし間違った情報の取得や広告、ゲーム、ソーシャルメディアなどのようなものを、AR HUDを介して表示するととても危険です。ドライバーが気をとられて事故を引き起こす可能性があります。

「まずは最小限に控えめなARを車内に盛り込み、運転者の知覚を感知し改善を繰り返します。そして応答時間を短くしコンテンツ表示を迅速にするために、より良いAR HUDの開発に励んでほしいです」と、ドミニク氏はコメントしています。

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