GET AR

世界を変えるARニュースメディア

AR三兄弟主催のAR忘年会に行ってきた

 3906

AR三兄弟によるARニュース紙芝居

さまざまなジャンルを昭和テイストで拡張している開発ユニット、川田十夢氏率いるAR三兄弟主催のAR忘年会が2016年12月10日に都内で開催された。開催場所は東京都中央区新川にある内田洋行ビル。このAR忘年会は2009年からスタートし今年で8回目を迎え、毎年多くのゲストや参加者が来場する。

AR三兄弟主催のAR忘年会の概要

おもしろい記事を書いたり、コントを上演、映像を作成、テクノ手芸、3Dプリンタだったり、本業で培った本格的な技術を使う宴会芸を披露する。

拡張現実的に重要な年間トピックを振り返るAR三兄弟によるARニュース紙芝居。豪華なゲストによる、3Dプリンター三兄弟、IoT三兄弟、明日のアー、AC部による宴会芸。懇親会は、出演者もスタッフも全員で参加する。

AR三兄弟の三男が北海道で雪がすごく、飛行機が飛ばず急遽来れなかった。

AR三兄弟主催のAR忘年会の開催場所

  • 日付:2016年12月10日
  • 時間:18:00〜21:30(懇親会含む)
  • 場所:〒104-8282 UCHIDAビル(株式会社内田洋行 新川本社 東京ユビキタス協創広場 CANVAS)
  • 住所:東京都中央区新川2-4-7
  • 企画:川⽥十夢
  • 共催・共創:株式会社内⽥洋⾏

AR三兄弟主催のAR忘年会の開催場所へのアクセス

電車でのアクセス

  • 東京メトロ 日比谷線「八丁堀駅」下車、「A4」出口より徒歩4分
  • 東京メトロ 日比谷線・東西線「茅場町駅」下車、「1番」出口より徒歩5分
  • JR京葉線「八丁堀駅」下車、「B2」出口より徒歩6分

東京駅よりバスでのアクセス

東京駅八重洲南口より「東15系統」もしくは「東16系統」で「深川車庫」、「豊洲駅」、「住友ツインビル」行きで4つめの停留所「新川」(内田洋行本社前とアナウンス有り)で下車 徒歩1分

AR忘年会会場到着後にすること

18時頃、開催場所のUCHIDAビルに到着し、中に入ると数名のスタッフさんが出迎えてくれる。次に受付の女性にて事前に予約していたPeatixのアプリを起動しチケットを掲示。女性が「既に会場の準備が整っております。2階に上がってお好きな席に座ってお待ちください。」と丁寧な対応をされ、2階に上がると100名前後の椅子と椅子の上に500mlのお水のペットボトルが用意されている。既に数十名の観客が椅子に座って待っていた。

AR忘年会の会場の注意事項

  • フロア内での飲食喫煙はNGだが、配布されている水は飲んでも問題ない
  • ゲストWiFiがあるので自由に使ってもOK
  • トイレは2階エレベーターの裏ある。

AR三兄弟主催のAR忘年会のタイムスケジュール

  • 18:00 - 18:30 開場(+出演者との歓談)
  • 18:30 - 18:45 開会のご挨拶 by SCHEMA(株式会社スキーマの代表取締役、志連博彦氏と取締役の橋下健太郎氏) + 世界の三宅
  • 18:45 - 19:15 ARニュース紙芝居
  • AR宴会芸(それぞれ10-15分)
  • 19:15 - 19:30 3Dプリンター三兄弟
  • 19:30 - 19:45 IoT三兄弟
  • 19:45 - 20:00 明日のアー
  • 20:00 - 20:15 AC部
  • 20:15 - 20:30 AR三兄弟
  • 20:30 出演者・参加者全員で二次会という名の懇親会(アルコール+料理あり)
  • 21:30 終了

AR三兄弟によるARニュース紙芝居

毎年行われているARニュース紙芝居は、画用紙に描かれたマーカーを認識し動画や画像を、プロジェクターを通してスクリーンにAR表示して映し出すという画期的なアイデア。この時期は多くのメディアが2016年を振り返って、ニュースを掲載しているがAR三兄弟はAR(拡張現実)を利用してニュースを振り返って見る。

1月、SMAPの解散報道

AR三兄弟によるARニュース紙芝居、1月SMAP解散報道のAR表示している写真

1月SMAP解散のマジックペンで書かれた画用紙が書かれている。次のページをめくると、マーカーが描かれている。それが認識され、スクリーンに動画が流れている。画用紙を通して、SMAPの木村拓哉が「1月18日、先週から我々SMAPのことで世間をお騒がせいたしました。そしてたくさんの方々にたくさんの...」と言い始めた時、AR三兄弟の長男の川田十夢氏が、「改めて見ると面白いね。ネクタイが細いね」と観客を笑わせる。SMAPの稲垣吾郎の挨拶でも「やっぱネクタイが細いね」と話す。お笑い用語でいういわゆる天丼(かぶせ)芸だ。

2月、拡張現実前論

川田十夢氏がとある大学にて世界初の拡張現実前論の講義・授業を行った。山と川をイメージした教科書も製作したが使ってはない。人は集まったそう。

3月、Googleの人工知能『アルファ碁』

拡張現実ではないが、人工知能 VS 人類の対決で人工知能の全面勝利をおさめたニュース。とても画期的だったが、囲碁業界最強と言われる9段の韓国イ・セドルに対して、人工知能の指示を受けて囲碁の石を置いているGoogleの社員がいる。それは二人羽織のようで気持ち悪い、臨場感がないと川田十夢氏。普通に対戦すべきだと、同時期に物理オセロを開発した。

物理オセロは自動的にオセロをひっくり返す。コンピュータと戦えるインターフェースが必要だと川田氏はいう。

4月はラジオ、5月はアプリ開発

THE HANGOUTというラジオを4月〜9月までやっていて、憧れの奥田民生さんに会ったとのこと。当時奥田さんは風邪を引いていたが、話は抜群に面白かったそう。

5月はB社向けに声を録音して波形から音を出すアプリを開発。

6月、WIREDで連載

AR三兄弟によるARニュース紙芝居、WIREDでの連載写真

文学とテクノロジーを絡めた連載。ビッグデータを夢十夜を絡めて書いたり、人間椅子とIoTというテーマで書いた。人間椅子は江戸川乱歩氏が書いた小説。

最新の2016年12月号発売された、OpenCVと人工雪。人工雪を発明した人は、雪の結晶を観察。種類・概念がその場所に土地の病や、場所ごとに雪の結晶が違う形していることを発見。それが人工雪が作れるきっかけになった。その人工雪を作った人とコンピュータビジョン(テクノロジーと人間の頭の巻き起こる違い)を書いている。

7月、ポケモンGO

海外では『Pokémon』の文字面だ。この『é』のアクセントは何になるという話題で盛り上がった。

ポケモンGOが流行ったことは記憶に新しい。ほとんどの人は、プレイするときはAR機能を切ってプレイしている。ARを知らない人はAR三兄弟が作ったと勘違いしている人もいたそう。川田氏は『作りましたか?と聞かれて否定はしていない。言動をうやむやにした』と話した。どちらにせよ、AR = ポケモンGO というのが知れ渡ったのが、筆者としても嬉しかった。

8月、映画『君の名は』が大ヒット

映画『君の名は』が公開される1週間前にラジオで新海監督と共演して知り合う。試写会で映画を見て、誰よりも感想を伝えたそう。色々と話しているうちに中央大学の先輩後輩ということを知り、仲良くなって気づいたらLINEをするまでに発展した。

9月、AR表示したパリコレ

洋服がARで動く誰もやったことがない試みを、世界に向けて配信した。コラボしたのは、サカナクションの山口一郎氏とデザイナー森永邦彦氏だ。

何台かテレビカメラがついていて、開発の風景からリハーサルなど何から何まで密着してくれていた。終わって拍手をもらったあと、「どうですか?」と聞かれたので、

川田氏「いやー早く横になりたいです。」
次男さん「色々大変でしたけど横になりたいです。」
三男さん「横になりたいです。」

このくだりをカメラに向かって発言。放送では全てカットされたそう。

10月、まどりポリスとSENSE OF MOTION

株式会社CHINTAIとAR三兄弟がコラボして開発したのが『間取りポリス』。Tokyo Design Week 2016にて、コンテナを利用して、空間とAR / VRを混ぜた中で推理をするアトラクション。

関連記事
【TDW2016】CHINTAIとAR三兄弟がコラボした『間取りポリス』を体験レポート

SENSE OF MOTIONではライゾマティクスはストイックで素晴らしかった。素人時代にライゾマの展示を見に行き、AR三兄弟やろうという決意をもつ。川田氏は「並んで展示されて良かった」と述べた。

11月、星にタッチパネル劇場

六本木ヒルズの52階で星にタッチパネル劇場を展示している、世界初!スマホで操作できる世界初の体験型プロジェクションマッピング。星にタッチパネル劇場と『君の名は』がコラボ。新海誠監督の作品、『君の名は』の中で内覧会用の六本木シティビルの場所が舞台になっている。それを作ったのが川田十夢氏率いるAR三兄弟だ。

12月、ASKA氏再逮捕

ミヤネ屋で出演しているASKA氏がスクリーンに映し出される。川田氏は「このニュースをみて今年のAR忘年会の構成を考えた」と言う。

AR三兄弟の次男による総評

本当は三男とSkypeでつなぐ予定だったが、つながず。次男さんによる総評は、「ASKAさんが怖いので、これから一緒に殴りにくるかもしれない」と締めくくった。会場に拍手がわき、AR三兄弟によるARニュース紙芝居は終了。

その他出演者の宴会芸

3Dプリンター三兄弟、独自のヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着した使ったパフォーマンスをした。

IoT三兄弟、顔が大きくなる箱は圧巻。ダンボール箱の1面をフレネルレンズをいれて、照明を付けたもの。

明日のアー、レイバンサングラスのスパムをコントは気さくな作品。

AC部、高速紙芝居『安全運転のしおり』が目の前で披露。笑いながら見ていたが、車を運転する人にとって運転を改めて考えさせられる紙芝居だった。

AR三兄弟によるAR宴会芸

星にタッチパネル劇場の裏技『寿司に願いを』

「星空のイルミネーション」で楽しめるAR三兄弟の作品「星にタッチパネル劇場」は、スマホで操作できる世界初の体験型プロジェクションマッピング。窓越しに星の明るさを変更したり、星の数を増やしたり、動かしたり、時間の操作をできる。実装はJavascriptやCSS。その中にある裏技を紹介する。

『星に願いを』という機能がある。最初は音が出なかったので「音が出ないと厳しい」と川田氏。その音もオリジナルだ。ちなみに裏技の名前は『寿司に願いを』。

寿司の絵文字を入力して決定を押すと、シブがき隊 スシ食いねェ!の音楽が流れると同時に、スクリーン上に寿司の絵文字が流れ星のように右から左へ流れる。

次に、魚の絵文字を入力して決定を押すと、山下達郎の「踊ろうよ、フィッシュ」の音が流れると同時に、スクリーン上に魚の絵文字が流れる。

温泉の絵文字を入力して決定を押すと、ドリフターズの「いい湯だな」の音が流れると同時に、スクリーン上に温泉の絵文字が流れる。その他、井上陽水が多数あり。

自分で直接会場に出向いて発見するのも良い。このようにユーモア溢れる作品を制作するのがAR三兄弟だ。この機能は、11月からスタートして既に実装済み。

Excel(以下:エクセル)に人工知能を組み込んだ『人工オートフィルタ』

今年は人工知能が何かと話題だったため、もっと有効的な活用方法はないかと川田氏は考えた。開発したのは、エクセルに人工知能を入れた『人工オートフィルタ』。

"なにもいなくて夏"とエクセルに入れると人工オートフィルタで

  • なにか言いたくて秋
  • なんとかしたくて冬
  • なにかと言いすぎて春

と見えなかった物語が見えてくる。

その他、"綺麗な指しているんだね"とエクセルに入れると人工オートフィルタで

  • 綺麗な指してたんだね
  • 知らなかったよ
  • となりにいつもいたなんて
  • 信じられないのさ

WALKの"何も言えなくて・・・夏"の音楽が流れると同時に、上記の区切りごとに上手に表示される。

次にSMAPの"中居正広"、とエクセルに入れると

  • 草彅剛
  • 稲垣吾郎
  • 香取慎吾
  • 木村拓哉

と香取慎吾と木村拓哉の間に少しだけ時間が存在した。すると木村拓哉の「おい、ちょ待てよ」の音声が再生される。会場は大ウケだ。

次に、"前世"と入力

  • 前前世
  • 前前前世
  • 前前前前世

すると、『君の名は』のプロモーションビデオが再生される。『君の名は』の動画を見たのが本日3回目だが会場もどよめき、アイデアがすごいと感じた作品。

人工知能と小説の組み合わせた『課金小説β』

AR三兄弟による課金小説β

人工知能を活用して、常にある分野でもっと面白いことをできると感じたと川田氏。ポケモンGOもその一つ。スマートフォンゲームは課金が一つの特徴だ。アイテムが欲しくなる、モンスターを強くしたいなどの欲求を満たしてくれるのが課金でもあり50円、100円と少額だが使ってしまう。川田氏曰く課金して良い分野があるという。それは小説だ。物語はこうだ。

"  男が電車に乗って会社に向かっている。お昼過ぎにひとつアポイントが入っている。 "

何ひとつ面白くない小説、いや、文章だ。課金アイテムを見てみると、文学、流行、SF、エロ、情報とその下に広告と文字が見える。一つ文学要素を50円課金してみる。スクリーン上には、課金してある部分に黄色の背景が反映されている。

文学要素を課金してみる。

"  男が電車に乗って会社に向かってゐる。お昼過ぎにひとつアポイントが入ってゐる。 "

" い " が "ゐ " に変更されて表示された。50円だとこんなものだろう。さらに文学要素を50円課金してみる。

"  男が電車に乗って会社に向かっている。お昼過ぎにひとつアポイントが入っている。 繰り返される日常に辟易としていたと言えばそうでもなく、半ば自動的にとらわれる一分一秒を、愛おしく感じるのである。"

文字通り文学要素が追加された。情報要素に50円課金してみる。

"  男が午前9時50分の電車は現在、混んでいるから次の電車に乗った方が良さそうだ。"

リアルタイム情報が更新された。

さらにエロ要素に課金すると、女性との関係性が見えてきて、SF要素を購入すると、天才科学者だということがわかる。さらに、広告をオンにすると、課金要素が0円になる。

その広告内容は、京急やウォータープルンマスカラ、拭くだけコットン、生涯学習ユーキャン、マンダムのルシードボディソープ、黒烏龍茶などなど広告が様々な箇所で散りばめられている。

なんでもない小説や原稿用紙に何かが加わるというのもAR(拡張現実)の一つでもあると川田氏は言う。

まとめ

川田十夢氏率いるAR三兄弟のAR忘年会は川田氏を知ることができて、なおARについても楽しく学習させてくれて、とてもユーモアがあり、ARに興味がわく演出をしてくれた。

最後の、懇親会では「一緒にARを盛り上げましょう!」ともおっしゃってくれたので、とても嬉しく思う。川田氏が好きなものは天丼(かぶせ)芸だということもわかった。

2017年も開催されることを願い、今後もAR三兄弟の活動に密着したい。

AR三兄弟
トルク with AR三兄弟

体験・レポート・レビュー
,