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拡張現実(AR)とは

拡張現実(AR)という言葉を、これまで耳にしたことがあるだろうか。一度は体験したことがあるかもしれない。昨今、スマートフォンで使用できる拡張現実(AR)アプリにも、最新の技術を駆使したARを活用したものが、少なくない。そんなARとは一体何であるのか、我々の生活にどのように関わってくるのか。

拡張現実(AR)とは

拡張現実や強化現実という表現から、現実環境そのものを増強して働きかける技術を指す。

拡張現実(かくちょうげんじつ、英: Augmented Reality、AR)とは、人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境そのものを指す言葉。

英語の Augmented Reality の日本語訳であるため、それを日本語発音した「オーグメンテッド・リアリティ」や省略形のARも用いられる。また、拡張現実感(-かん)、強化現実(きょうかげんじつ)、増強現実(ぞうきょうげんじつ)とも言う。似た言葉に複合現実(MR)がある。

拡張現実 - Wikipedia

ARは、我々が認知している現実そのものに新たに情報をプラスし、現実をより強化するもの。

ARは、現実の世界にデジタル情報を呼びだすトリガー(きっかけ)として、2Dの画像を認識して情報を重ねる画像認識のARやGPSを利用した位置情報から認識する、位置認識のARなどがあり、3Dや空間を認識して呼び出す空間認識もある。

カメラを通してディスプレイに映し出される現実のビジュアルを、ディスプレイ上でタッチ(またはクリック)するだけで、そのビジュアルにテキストや画像、3Dオブジェクトなど、さまざまな情報を重ね合わせて表示したり、逆に、ユーザーがその場所の情報を登録し、他のユーザーと共有したり、メッセージを交換できるARに今、ようやく普及の兆しが見え始めた。

2017年11月に発売されたGoogle Tangoを搭載したPhab 3Proは、ARゲームとユーティリティを可能にするGoogleの新技術であるTangoを搭載した世界初の大型スマートフォン。Google Tangoにはモーショントラッキング、深度センサー、エリアラーニングなどの技術により、ユーザーは3Dを介して現実の世界に仮想オブジェクトを配置。例えば、家庭内で新しい家具がどのように見えるかを確認でき、仮想ペットを飼育して3次元ARゲームをプレイすることが可能になり、マーカーレスで様々なことができる。

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拡張現実(AR)と仮想現実(VR)

VRは、日本では既に90年代にゲーム関連の技術として有名となっていた言葉。その後あまり聞かなくなったが、最近になってPlayStation4の周辺機器システムとしてVRの名前が登場しまた世間の注目を浴びる事となった。

VRの変種の一つであったARに対する一般人の知名度という物は非常に低い物であった。なにせ日本で最初にVRが有名になった時に非常にわかりやすい応用の一例として、非常にわかりやすいゲームが挙げられたが、そのゲームにおいてVRを生かす技術等が当時は難しく、しかも大元のVRですらその正しく詳しい意味という物が浸透する前だった為か言葉すら殆ど出なかった。かく言う筆者もVRに関しては朧げに理解は出来たがその変種となると「なにこれ?」状態であった。AR(拡張現実)というアイディア自体はかなり古く、1900年代には既に原型が存在している。

身近な例では、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:両眼に多いかぶせるように装着して大画面や立体画像などを演出するディスプレイの総称)を着用してプレイし、バーチャルの世界観に完全没入し体感できるゲーム等だ。VRとは、我々の知覚に働きかけて認知の幅を広げる事で、仮想空間をまるで現実かのように意識させるように作用する。

VRは現実を全て書き換えてバーチャルな世界を認識させるが、ARは現実世界の一部分を変化、増量・拡張させて認識・表示させる。当然、現実世界との連動が重要でありVR以上の技術が必要とされるのは当然の事。ゲームにAR技術のような物がちょこちょこ使用される例というのは一部存在する。しかし何度も言うようだが技術的事もあり大きく注目される事も無く大きな流れを起こすにも至ってはいない。

SEGAが発表した格闘技ゲーム「バーチャ・ファイター」でVRやその変種であるARの事を知り興味を持って覚えている。このゲームも日本どころか世界のゲームの有り様を大きく変えてしまった事で有名なゲームの一つであり、VR技術の可能性という物を一般向けにわかりやすく、それも刺激的に掲示した物であった。

VRという言葉はすでに浸透しており、ARに比べると馴染みある。

AR、VRの簡単な見分け方があり、とても簡単だ。以下はHMDなどの機器を装着している例

  • 現実世界が見える = AR
  • 現実世界が見えない = VR

拡張現実(AR)のわかりやすい例、ポケモンGO

ポケモンGOは世界的にも人気があり、売上はゲーム史上最速の5億ドル達成している。日本でも死亡事故が起きていて、愛知県の9歳の子が亡くなっている。それほど人気があるポケモンGOは2つの特徴的がある。

  1. 自身が持っているスマートフォンの地図情報を便りに、世界各地に広がっているポケモンを見つけゲットする。
  2. アプリに付属しているAR機能を使い、あたかも自分の目の前にポケモンがいる。

スマートフォンの画面を介して、ポケモンが3Dになって現実に拡張されて表示される。スマートフォンをかざさずに見てみるとその場所にポケモンはいない。これが、ポケモンGOの最も特徴的なAR機能だ。

ARという名がまだ知られていない初期の段階で活用され話題になったアプリとして、「セカイカメラ」がある。これは、アプリを起動させた端末で街中を映すと、画面上に建造物や店の情報が表示されるもの。情報はユーザーが自由に追加可能で、ユーザー間で共有することができる。常に最新の情報が得られることが最大の特徴であり、大勢の注目を集めた。

一昔前、ARって何?質問されたときは6〜7年前の「セカイカメラ」まで話を巻き戻して説明していた。だが、ポケモンGOがリリースされて、AR = ポケモンGOという解釈ができるようになり大衆に響いた。

拡張現実(AR)の今とは

元々、90年代の前半には基本的なシステム等は出来ていた。そして2000年代に入るとAR関連の様々な動きは、携帯端末の普及と共に飛躍的に加速していく。最初は簡単なゲームへの応用であったが、携帯端末の普及に合わせて普及していった事もあり、実生活に影響を及ぼすツールにもかなり導入されている。興味深い事ではあるが、VRが日本で有名になる時期には携帯端末は殆ど普及されておらず、日本で当時家庭に普及されていたゲーム機が牽引する役割を果たした。そして全盛期に比べてゲーム機、というよりはゲームそのものの市場に陰りが見え始め、携帯端末が普及し始めたころに今度はARの牽引役を果たした。その当時その当時の広く普及した物と一緒に流れを加速させるというのは何とも興味深く感じる。

そして今現在に至っては、一体何に使えるか?私達の生活にどのような影響をもたらすのか?という事まである程度まで確立した技術の一つとして一般層に使えるレベルにまで達したと見られており、人類の歴史においてコンピュータ関連の潮流の次の本命と目されているとも言われる。

拡張現実(AR)は何処まで行くのか

AR技術が一体どこまで行くのか?ある程度までは確立したとは言われるが、AR技術に関してはまだまだ可能性があると見ていいだろう。世界的に見ればAR技術に何処まで可能性があるのか研究が薦められているという。Google、Facebook、Appleに至ってはAR技術が世界的な大きい流れを起こすと目しておりそういった技術に力を入れている。

医療、軍事、自動車、教育、産業、ゲームすべての分野、そして表現方法の大幅な変化、数々の大手海外企業がとてつもない可能性を秘めているAR技術の今後からは目が離せない。今は現実世界の「情報」を強化・改良・増減を提供しているが、私は更にこれらの技術が発展すれば「情報」以外「情報」以上の事を提供が出来る。

拡張現実(AR)の需要

需要はPCやスマートフォンが普及したようにある。かの有名なゴールドマンサックスのテレコミュニケーションズ・ビジネス部門リーダーであるヘザー・ベリーニ氏がこう言っている。

不動産を探すとき、週末に50軒の家を見て回るかわりに、不動産業者のオフィスでヘッドマウントディスプレイを装備して仮想ウォークスルーを歩くことで、50軒の候補を20軒に絞り込むことができるかもしれない。この10年でスマートフォンが我々の生活を変えたように、VRとARは影響を与えるだろう。

例として不動産を出したが、他にもARは利用できる。たとえば、

  • 地方在住の方へ向けての洋服選び
  • 家を建てたい人への3D建築イメージ
  • 専門技術者と現場作業員の結びつけ
  • リアルタイム地図でのナビゲーション
  • 観光プロモーション、観光地をアピール

などなど、思いつく限りある。もっというとVRはゲームか映画を見るか、エンタメ要素か、トレーニングするには向いているがVRが一般消費者に必要かと言われると必要ではない。

拡張現実(AR)の活用例

拡張現実(AR)スマートグラスを使ったほんの一部の例を紹介。料理を作る、天気や気温を見る、電車の乗り換えをする時などなど一般消費者に使えるものばかりだ。

拡張現実(AR)で料理を作る

ハンバーグを作っている時にレシピを見たい。でもハンバーグこねた手がべちょべちょでパソコン、スマホ触れない、ここで拡張現実(AR)スマートグラスが登場。手首でスマートグラス(メガネ)のテンプルをタップして「ハンバーグ 違う作り方」と音声入力すると、透過している動画とレシピが目の前にAR表示される。

拡張現実(AR)で天気や気温を見る

朝起きた時、特別寒く外も曇り雨が降るのかわからない独特の雰囲気を味わったことは一度はあると思う。そんな時に拡張現実(AR)スマートグラスをかけて外を覗いて見ると、今日の天気や気温がわかる。傘は持って行った方が良いか、厚着のほうがよいか、全て指示してくれる。

拡張現実(AR)で電車の乗り換えをする

新宿は都会の人でもわかりづらい駅でもある。新宿駅を攻略するという新宿ダンジョンというゲームアプリまで出るくらい、どこに何があるかがわかりづらい。そこで拡張現実(AR)スマートグラスを起動しよう。次の乗り換え電車までの道や発車時刻、最短で降りれる改札やどこにどんなお店があるかなどを教えてくれる。

拡張現実(AR)の実用性と役割

本来ならばスマートフォンやタブレット等の端末に直接触れなければできなかった操作を、テーブルや身体の一部に映し出すことによって可能にする製品。実際には手間を要してしまうために確認が難しい製品サンプルを映し出すことによって、現場に赴くことなく詳細まで把握することができる機能。そういった、豊かで便利な生活を実現するものばかりだ。

我々にとって身近な製品やアプリ以外にも、医療現場や災害時のシミュレーションでも、ARは活用されている。実際には何度も練習するのが難しい手術や過酷な現場を再現できるためだ。どの場面でのARも共通して実現しているのは、現実空間に当たり前のように存在し馴染む自然さと、誰でも分かりやすく使える手軽さ、そして何よりこれまでは絶対にできなかった事が実現可能になる未来だ。ARとは、我々が生きている現実の場での可能性を広げる。

最後に

ARが、この現実をさらに豊かにするためのヒントを秘めていることは、お分かり頂けたと思う。それでは我々は、どのようにしてARと向き合っていけばよいのだろう。現在はまだ普及率が高いとは言えないARだが、今後さらに社会に広まっていく可能性には大いに期待できる。社会全体が活性化し、より便利な世の中へと進化していくのは、喜ばしいこと。だが、もしもARが当たり前のように存在する時代が到来した時、果たしてそれを当たり前であると捉えて、ただ利益を享受するだけでよいのだろうか。そもそも我々がVR/ARを生み出したのは、一体何故だろう。ひとつのスタート地点は、新しい世界を見てみたい、という知的好奇心ではなかっただろうか。現実を拡張するためにARと付き合っていくには、この現実を生きている自分自身の頭を使い、考えを深めるということも、非常に重要であると考える。ARは、生活を手助けしてくれるツールであることを忘れずにいたい。

2017/01/06