ODG社、危険作業現場の環境を改善する新型ARメガネ「R-7HL」の予約を開始

ODG(Osterhout Design Group:オスターデザイングループ)社は2017年4月5日に、危険作業現場で生産性と効率性が改善し、作業できる労働者用ウェアラブルARメガネ、「R-7HL」の予約を開始したと海外メディアが報じました。モデル名語尾の「HL」は「Hazardous Location(ハザードスロケーション:危険地域)」を意味しています。
2015年末に同社から出荷されたスマートメガネ、「R-7」はアンドロイドキットカットで構築され、カスタムOS(オペレーティングシステム)上で実行可能な64ギガビットのストレージ、Bluetooth、HDカメラやAR機能を搭載。「R-7HL」は、そのスマートグラスの派生モデルです。
1999年に設立されたODG社は、VR/AR/MRのためのモバイルウェアラブル技術および製品を開発。小型フォームファクタの高性能エレクトロニクスに特化した技術インキュベータとして繁栄しています。
危険な環境でも使えるARメガネ「R-7HL」
ODG社が開発したARメガネデバイス「R-7HL」は、鉱業、化学製品、石油生産、探鉱、エネルギー関連、公共施設などに携わる人々が、眼鏡のように着用して携帯することができます。このスマートグラスにはオリジナルの「R-7」に含まれた機能がすべて入っており、過酷な環境で働く労働者で構成された市場を対象としています。
HAZLOC(Hazardous Location)と呼ばれる「R-7HL」の認証は、ほこり、衝撃、振動、飛沫、温度、および極端な圧力といった環境でその基準をテストします。
Pic: ODG R-7HL undergoing rigorous salt, fog, temp, pressure (and more) tests. The toughest smartglasses out there! https://t.co/k6wQRlmStQpic.twitter.com/IRLPiILAQu
— OsterhoutDesignGroup (@OsterhoutGroup) 2017年4月4日
ARメガネでハンズフリーに
「スマートフォンと同様に、生産性の向上をもたらすような丈夫で安定したデバイスが求められますが、ARメガネの利点は手が自由(ハンズフリー)になり顔が前を向くため、効率と安全性のさらなる向上が期待できることです」と、ODG社のプレスリリースには記載されています。
製品の使用に関する詳細や、会社名や利用する場面などを記述したフォームをODG社に提出すると、3,500ドル(約35万円)で「R-7HL」の先行予約ができるとのこと。2017年の第2四半期末までに出荷を開始する予定です。
関連サイト
・VentureBeat
・TechCrunch
・UPLoadVR
・ODG R-7HL予約ページ
・ODG