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視野欠損や弱視者などの視覚障がいの人が使用できるスマートメガネ「eSight 3」

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スマートグラスを装着している女性

人々が視力を失う過程は様々ですが、ほとんどの人の場合、徐々に目の中心から外側に広がっていく暗点から始まるそうです。

eSight社がローンチした新しいスマートメガネの「eSight 3」は、カメラとプリズム(光を分散・屈折・全反射・複屈折させるためのガラス)を用いて周辺視野と連携しユーザーの中心視力を復元。視野欠損や弱視者(メガネを装着しても視力が回復しない人)などといった視覚障がい者の人が使用できる可能性を秘めているスマートメガネです。

視覚障がい者を救うスマートメガネ「eSight 3」

esight 3

eSight社のCEOであるブライアン・メック氏は、「新モデルのスマートメガネ『eSight 3』は、より現実世界が鮮明に見えやすい視野を提供します。本製品は、ユーザーの視力を20/25(視力約0.8)にまで復元しました」と、話しています。

同氏は、ウェアラブル技術や製品を紹介しているニュースサイト「WAREBLE」にて、「復元した視野の質、視力の復元方法、サイズ、デザインどれをとっても、これまでeSight社が作った製品と比べると突出しています。視野欠損患者や弱視者などの視覚障がい者は、通常の視力を持っている人のように、モノを見ることができます」と、コメント。

従来モデルと比較すると、「eSight 3」のサイズと重量は半分になっています。Wi-Fi、Bluetooth、スピーカー、マイク、優先リモコンなどの機能も搭載。バッテリーを保持できるので、デバイスの重量を抑えることができます。コントローラーを使用して、ユーザーのニーズに合わせて視界を調整することも可能です。

完全に盲目の人にとっては使用できませんが、視覚障がいを持つ人々の生活を劇的に変える性能を持っています。同氏は、「ユーザーはスマートメガネ『esight 3』通常通りの健康といえる視力を、取り戻すことができます」と、コメントしています。

視神経症や緑内障、加齢黄斑変性、弱視者などの視覚障がい者にとっては魅力的なメガネなのかもしれません。デザインは近未来を想像させるようなカッコイイですが、視野欠損患者や消費者の立場からすると今の時代にあっていない気がします。

若年性黄斑変性症患者をサポート

従来モデルの「eSight」を装着して起動した際と、付けて始動していない時の見え方の違いの動画です。

視野欠損を現す若年性黄斑変性症(じゃくねんせいおうはんへんせいしょう:通称、シュタルガルト病)を患っているモントゴメリー氏には、視野の真ん中の「見たいもの」が黒い影に隠れて見えない状態です。画面には中心暗点の症状があります。同デバイスを装備して起動すると、メガネのサポートにより、中心暗転がなくなって鮮明に現実世界が見えているのがわかります。

価格

「eSight 3」は価格は9995ドル(約100万円)。従来機は15000ドル(約150万円)と5000ドル(約50万円)安いものの、まだまだ一般消費者の手の届く価格ではありません。

同氏によれば、米国における低視力の人のほうが失業率より高いとのこと。そこで、eSight社は費用の負担を軽減するために、政府の支援プログラムから低金利またはゼロ金利の支払いプランを提案しました。それだけでなく、資金を集めるためにクラウドファンディングで出資を集っています。同デバイスは、15日間の試用期間があるとのこと。期間中に効果が感じられない場合は、返却して全額払い戻すことが可能です。

まとめ

スマートメガネ「esight 3」は価格が非常に高価なうえに、見た目は眼鏡とは程遠いデザインです。重量とサイズは半分になったそうですが、これを付けて外を歩けますか? といわれると、まだまだ一般消費者が装着するには、難しい気がします。

2014年の統計では視覚障がい者は世界に3億人ほどいるといわれています。その人たちへ向けて、一刻も早くメガネのようなデザインでかつ高性能なデバイスを開発してほしいですね。

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