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クリーニング業界の清掃業務をスマートグラスで最適化する「AR-Check」

2017/02/22
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ARスマートグラスをかけた清掃員

2016年7月にリリースされた「ポケモンGO」は爆発的な人気を起こして、ゲーム業界に革命を起こしました。
ゲーム業界にのみならず、今やクリーニング業界にも変革を巻き起こすかもれません。
クリーニング業界向けの情報誌「European Cleaning Journal」で清掃業務を最適化するシステム「AR-Check」の思案者であるマーティン・クディーロ氏の声が掲載されています。

クリーニングの品質を向上

掃除機をかける女性

ドイツのフランクフルトで清掃会社を経営しているクディーロ氏は、ARの持つ可能性を信じているひとりです。

同氏はクリーニング業界に、技術の変化が必要であると考えました。
「清掃は手作業で行います。しかし手作業で清掃していると窓を拭いていない箇所があったり、床の掃き掃除ができていないことも。業界全体にクリーニングの改善をもたらし、洗浄・清掃プロセスを管理できるシステムを求めています」とコメントしています。

清掃の誤差を最小限に抑えて、クリーニングの質を向上させるためには、スタッフと組織の努力が必要。
ただし、時間や高額な追加コストがかかります。
同氏が最新システム「AR-Check」を導入するきっかけは、クリーニングの質を向上させるためでした。

スマートグラスで伝達する「AR-Check」

「AR-Check」は清掃作業の品質を継続的に精査し、より高いレベルの清掃を保証できるように設計されました。

「AR-Check」はスマートグラスと組み合わせて使用する清掃方法です。
システムは洗浄プロセス全体を記録して文書化し、清掃員が装着しているスマートグラスを介して、正しい手順や使用するツールおよび洗浄剤などの関連情報をリアルタイムで表示します。
清掃が必要な領域を、スマートグラスのレンズ越しに赤く強調し表示。
清掃後の領域は、自動的に緑に変わります。

「AR-Check」はその他に掃除機、モップ、手袋などの用具に取り付けられたセンサーで、システムを構成することも可能です。
各センサーは、クリーニング時に必要な力の入れ具合のレベルをスマートグラスへ伝達し、レンズを介して表示します。

清掃業務

窓を拭く女性

最先端の掃除コンセプトを設計することと、システムを使用する清掃員がどう感じるかは、まったく別の話。
同氏は、「清掃員は新しいシステムを活用することで抵抗を覚えるかもしれませんし、一部の清掃員は、「AR-Check」がリアルタイムで作業を追跡する機能を迷惑だと考えるかもしれません。しかし「AR-Check」が迷惑だと考えている清掃員は、作業効率化と品質問題を重要視していないです」とコメント。

さらに、「スマートグラスを着用して清掃することは未知ですが、スマートフォンより知識を必要とせず清掃員を分かりやすくガイドをして支援するため、多くの人がこのシステムを歓迎するでしょう」とコメントを寄せています。

「AR-Check」は、市販されている任意のスマートグラスで使用可能。
清掃員がすでにメガネをかけている場合、自分のメガネにハードウェアを取り付けることもできます。

ゲーム要素がある「AR-Check」

同氏は、「ARは、仕事に楽しみを提供するかもしれません。「AR-Check」には、床に表示されるモンスターを掃除して取り除くと作業者のスコアになるという、ゲーム要素が組み込まれています。ゲームと仕事を組み合わせて、より高いレベルの清掃を達成できるでしょう。清掃員は自分の仕事を楽しむべきです」と、清掃員の仕事意識を快適にさせるコメントをしています。

今後の展開

「AR-Check」は2014年に特許を取得。
2年以内に国際的に展開することを目指します。
国際展開を考えているだけあって、既に日本語のPDFパンフレットも用意。
プロトタイプの完成後、様々な状況でテストをする予定です。

すべての環境に適するように設計されていますが、特に病院などの清潔度が重要になる建物で役立ちます。

クリーニング業界は、「AR-Check」の可能性を無視することはできません。
「AR-Check」はクリーニング業界のシステムを再構築し最適化。
今後必要不可欠な技術になることは間違いないです。
業界の効率性、生産性、管理性が向上し、適当なコストで質の高い成果が得られます。

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